安全問題研究会(旧・人生チャレンジ20000km)~鉄道を中心とした公共交通を通じて社会を考える~

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JR北海道、特急でまた火災

2013-07-07 20:56:07 | 鉄道・公共交通/安全問題
特急北斗、またエンジン付近から出火…乗客避難(読売)
JR北海道・特急火災 窓越しに炎、パニック 乗客「必死に逃げた」(北海道新聞)
<特急北斗>エンジン穴から油? 過去2回と同型車両(毎日)

JR北海道プレスリリース

特急「北斗」でまた火災が起きた。4月と同じくエンジンからの出火である。JR北海道では、従来、特急列車のトラブルはキハ283系に集中していたが、4月以降、キハ183系でもトラブルが起き始めた。

「北斗」に使われているキハ183系の基本設計は国鉄時代のもので、1990年代に入ってから「スーパー北斗」にあわせて130km/h運転できるよう改造が行われている。従来は120km/hが最高速度だったものを130km/hに引き上げたのだから、エンジンがさぞかし無理をしていたのだろう、と思われる方もいるかもしれない。しかし、キハ183系のエンジンはDD51形ディーゼル機関車のものの出力を落として気動車向けに改造したものだから、もともとの性能には余裕があり、この程度の改造で無理がたたるとは思えない。それに、スピードアップのための改造が原因なら、なぜこれまではトラブルが起きていないのにここに来て急にトラブルが起き始めたのかの説明がつかない。

これまで、キハ183系より古いキハ181系が事故・トラブルなく運用できていたのだから、それより車齢の若いキハ183系に老朽化が原因のトラブルなどあり得ないと考え、当ブログは老朽化原因説を否定してきた。しかし、キハ183系も登場から25年が経ち、そろそろ老朽化を指摘すべき時期に来ているのかもしれない。

北海道の特急車両の過酷な運転条件については、すでに過去の記事で明らかにしている。2015年に北海道新幹線が函館に延びてくると、北海道の輸送体系は大きく変わる。現状はほぼすべて新幹線の開通待ちであり、それまでは新型車両への置き換えをせず、現有車両をだましだまし使い続けるしかないのかもしれない。

しかし、それももう限界のように思う。今すぐ抜本的な対策を講ずる必要がある。特急気動車のエンジンはいま一度総点検すべきだと思う。

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