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こんなにおかしい!ニッポンの鉄道政策
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国は今こそ貨物列車迂回対策を!

1月26日14時16分頃の熊本県熊本地方の地震について

2019-01-27 10:06:59 | 気象・地震
平成31年1月26日14時16分頃の熊本県熊本地方の地震について(気象庁報道発表)

26日午後、熊本県和水町で震度5弱を記録した地震について、気象庁報道発表を見ると、発震機構(地震のメカニズム)は1月3日の地震(報道発表)と同じ南北方向に張力軸を持つ型。震源の位置、震源の深さ、すべて1月3日と同じである。地震の規模だけが1月3日のM5.1に対し、今回はM4.3。エネルギーはほぼ30分の1だったために被害は大きくなかった。1月3日の地震の余震と見て間違いないと思う。

M4.5未満の地震は毎日のように起きており、いちいち分析していてはいくら時間があっても足りないので、当ブログはM4.5以上の地震のみを分析対象としている。その意味で今回の地震は「分析対象外」といえるが、南海トラフ地震発生後、「今思えば前兆活動のひとつだった」と振り返られる地震の1つには確実になるだろう。

今回の地震と直接関係はないが、1月17日には鹿児島県・口永良部島の新岳で爆発的噴火も起きている。気がかりなのは、新岳も南海トラフ地震が想定されるユーラシア、フィリピン海の両プレート境界より少し内側のユーラシアプレート内に位置していることだ。これが地震なら間違いなく南海トラフ地震の前兆とされるような場所で発生した噴火である。今のところ、地震と火山の活動は別だというのが学会内多数派の意見だが、一部、地震と火山活動はどちらもプレートや地殻の動きと関係しているから一体のものとして見なければならないと主張する学者もいる。

当ブログは少数派の「一体説」に近い立場を従来から取っている。世界中の主要な地震帯と火山帯のほとんどが事実上重なっている状況で、両者が別物とする見解を取ることにそもそも無理がある。地震学会と火山学会が「縦割り」的に分かれている日本の組織にありがちなセクショナリズムの弊害もあるのだろう。だが、そうしたセクショナリズムは国民のためにならない。地震・火山はやはり一体として考える必要があると思う。

そのように考えると、最近のユーラシアプレート内部における地震活動・火山活動はもはや異常の極致といえる。南海トラフ地震の想定震源域にきわめて近い場所で、年明け以降のわずか26日間に震度6弱が1回、震度5弱が1回、火山噴火が1回――これでもまだ日常の地震火山活動の範囲内であり、異常ではないと主張する学者は、寝ぼけているなら顔を洗うべきだし、寝ぼけていないなら辞表を書くべきである。東日本大震災の数年前から何度も繰り返し三陸沖での地震を警告してきた当ブログとしては、同じように警告せざるを得ない。1月3日の地震の段階では今年か来年当たりとしていた南海トラフ地震は、もしかすると今年中にあるかもしれない。

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