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「センター試験=いつも雪」説を検証する

2020-01-19 11:16:34 | 気象・地震
昨日から今日にかけて、大学入試「センター試験」としては最後となる全国共通試験が実施されている。ただ、萩生田文科相の「身の丈」発言や、記述式試験導入をめぐる混乱などで、来年度から実施の入試改革は中止となった。今後の推移によっては今年が「最後でなくなる」可能性もあるかもしれない。今、準備をしている現役高2生は、政治に翻弄され本当に気の毒と思う。

さて、そのセンター試験だが、「とにかく雪が多い」というイメージを持っている人も多いだろう。その前後の週には好天なのに、なぜかセンター試験の週末「だけ」狙い打ちするように、特に首都圏が雪になることが多い。そんな印象を持っている方も多いと思う。それは本当なのか?

センター試験は雪の日が本当に多いか検証 今年は晴れる?という記事が検証していて、なかなか興味深い。

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 今週末(19日・20日)は、大学入試センター試験です。センター試験というと、なぜか東京でも雪が降りやすい印象を受ける方が多いようです。実際、この試験の日は、ふだん雪が降りにくい東京でも、雪の日が多くなっています。過去、2000年~2018年までの東京のセンター試験初日の天気を見てみると、19年間で雪の日(みぞれを含む)が4回ありました。雪の日の確率は19分の4で約21%。東京で平年1月に雪の降る日の確率は9%なので、2倍以上の確率です。
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なんと、首都圏に限ったデータだが、「センター試験=雪」説は一部、本当だったのだ! さすがに21%だから「いつも雪」とまで断定するのは間違っているが、それ以外の1月では雪の確率が9%であることを考えると、「センター試験の日は1月の他の日より2倍以上、雪の確率が高い」というのは正解である。

しかし、記事内容を精査すると、違う面も見えてくる。2000~2018年の19年間のうち、雪が圧倒的に多かったのは2000~2008年で、逆に2009年以降は一度も雪が観測されていない。「1月の他の日より2倍雪が降りやすい」といっても、実際は気候変動の影響はこんなところにも及ぶ。夏の異常な暑さ、冬の暖冬化など、温暖化の影響が指摘されるようになったのも2010年頃からで、多くの国民の皮膚感覚と一致している。今後、この「21%」という数字も、年数経過するごとにジワジワと低下していく予感がする。

ところで、当ブログ管理人は1989年に、センター試験となる前の最後の「共通一次試験」を受けた。この翌年からセンター試験に変わったから、浪人した同級生の中には共通一次とセンター試験の両方を受けるという「貴重な体験」をした人もいる(後年になって、ある浪人した同級生にそう言ったら「貴重じゃねぇよ」と叱られた)。試験は出身地の福岡の某大学で受験したが、暖かい九州にもかかわらず、雪が降った。積もるほどではなく試験は予定通り実施されたが、こんな過去の経験も「センター試験=雪」説を補強する材料になっているのかもしれない。試験日の移動を求める声もあるが、4月入学という日本の学制が変わらない限り難しそうだし、夏や秋に変えるならともかく、試験日を1~2週前後に移動させる程度では、今度はその日がまた雪になるだけだろう。

いずれにしても、センター試験の受験生には「雪」「寒さ」というもうひとつの厄介な敵がいる。「コンディション管理も試験科目のひとつ」だと私の時代は言われた。受験生のみなさんには、2日目が始まっており、もう遅きに失したが、ベストを尽くしてほしい。

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