安全問題研究会(旧・人生チャレンジ20000km)~鉄道を中心とした公共交通を通じて社会を考える~

公共交通と原発を中心に社会を幅広く考える。連帯を求めて孤立を恐れず、理想に近づくため毎日をより良く生きる。

東北新幹線 悲願の新青森開業

2010-12-04 08:28:28 | 鉄道・公共交通/趣味の話題


(上の動画は、下り新青森行きでは開業1番列車となる「はやて11号」。先ほど当ブログ管理人が地元・新白河駅で撮影したものである。)

東北新幹線 全線開通 新青森から一番列車発車(毎日新聞)

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 東北新幹線の八戸(青森県八戸市)-新青森間(81.8キロ)が4日開業し、東京-新青森間(713.7キロ)が全線開通した。基本計画から約40年で本州最北端に到達し、地元活性化への期待が高まる中、新青森駅は早朝から祝賀ムードに包まれた。

 同駅であった出発セレモニーには約100人が参加。馬淵澄夫国土交通相や三村申吾知事らがテープカットした。午前6時31分、上り一番列車「はやて12号」が東京へ発車した。これに先立ち、東京駅では午前6時28分、下り一番列車「はやて11号」が新青森に向け発車した。

 開業により東京-新青森間は最短3時間20分。来年3月5日に新型車両E5系「はやぶさ」が登場し10分短縮、13年春に国内最速の最高時速320キロへアップし同3時間5分で結ぶ。並行するJR東北線・八戸-青森間は第三セクター「青い森鉄道」が引き継いだ。

 延伸区間は98年着工、事業費は約4595億円(うち地元負担約1520億円)。区間の約62%を19本のトンネルが占め、唯一の途中駅・七戸十和田と新青森の間にある八甲田トンネル(約26キロ)は複線の陸上トンネルでは世界最長となる。【山本佳孝】
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地元・青森県の地方紙、東奥日報の号外(PDF版)はこちら

計画から38年、1982年の大宮~盛岡間開業から数えても28年。遅れに遅れた東北新幹線が、ついに新青森にやってきた。地元にとっては長年の悲願達成であり、祝賀ムードに沸き返っていることだろう。

だが、並行在来線問題を考えると、手放しで喜ぶわけにいかないことも事実である。新たに八戸~青森間の在来線を引き継いだ青い森鉄道への支援を、真剣に考えていかなければならないだろう。

地元では、首都圏~北海道間を走る貨物列車の走行に伴う負担を青い森鉄道、IGRいわて銀河鉄道だけが負担させられるのはおかしいとして、貨物列車に対する線路使用料を引き上げようとする動きもある。だが、JR貨物との調整が暗礁に乗り上げ、実現する見通しも立っていない。

当ブログは、新青森開業を祝いつつも、並行在来線問題をしっかりと考えていきたい。
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