安全問題研究会(旧・人生チャレンジ20000km)~鉄道を中心とした公共交通を通じて社会を考える~

公共交通と原発を中心に社会を幅広く考える。連帯を求めて孤立を恐れず、理想に近づくため毎日をより良く生きる。

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●管理人の著作(いずれも共著)
次世代へつなぐ地域の鉄道——国交省検討会提言を批判する(緑風出版)
地域における鉄道の復権─持続可能な社会への展望(緑風出版)
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規制緩和が生んだJR事故(国鉄闘争共闘会議パンフレット「国鉄分割民営化20年の検証」掲載)
ローカル鉄道に国・自治体・住民はどう向き合うべきか(月刊『住民と自治』 2022年8月号掲載)
核のない未来を願って 松井英介遺稿・追悼集(緑風出版)

●安全問題研究会が、JRグループ再国有化をめざし日本鉄道公団法案を決定!

●安全問題研究会政策ビラ・パンフレット
こんなにおかしい!ニッポンの鉄道政策
私たちは根室線をなくしてはならないと考えます
国は今こそ貨物列車迂回対策を!

北海道生活3年目~今後の情報発信のあり方について

2015-05-04 22:48:30 | 日記
当ブログ管理人はこの春の転勤もなく、北海道生活3年目を迎えた。本来なら、この話は4月1日の時点で書くべきだったが、過去の記事をご覧の通り、JR福知山線事故を巡る3社長控訴審判決、高浜原発運転差し止めを命じた福井地裁決定、福島原発告訴団の2015年告訴に対する不当な「不起訴」スピード決定、青函トンネルでの重大事故など、この間、当ブログに書き残しておかなければならない出来事が相次いだ結果、延び延びになってしまった。

これらのニュースのほとんどは、年末恒例の「当ブログ10大ニュース」で1位を取れるような重大事件ばかりだ。まだ上半期も終わっていないのに、今年も10大ニュースでは枠が足りないのではないかと、今から心配しなければならないような状況だ。

落ち着いて北海道生活3年目を迎えられたことはよかったと思う反面、当ブログでの情報発信をどうするかは、ここ1年ほど、常に悩みっぱなしだった。とりわけ悩んだのは、福島原発事故がらみの情報発信をどうするかということ。世間は原発事故など、忘れる以前に「なかったことにしたい」人々と、この事故に相変わらずこだわり続けていたい人々に、ここでも大きく二極化しつつある。今さら原発事故でもないのではないか、自分がこだわるほどに世間はこの事故にこだわっていないのではないかという思いが消えず、事故4年を過ぎたこの春からは、原発事故関係の情報発信は大幅に減らし、公共交通、鉄道専門ブログに戻すことを、一時はかなり真剣に考えた。

だが、しばらくの間、従来通りの方針で原発事故関係の情報発信を続けていくことにした。(1)最近は結果を公表していないが、2ヶ月に1回、奇数月の下旬に行われているgooブログシステムによるアクセス解析無料サービス期間中に行った解析の結果、相変わらず原発事故関係の記事へのアクセスが多いこと、(2)アクセス解析の結果、「人生チャレンジ20000km 反原発」というキーワードで当ブログを探し当てている閲覧者がいて、当ブログが「反原発ブログ」として一定の認知を得ていると考えられること、(3)大手メディアから原発事故関係の報道が減る一方、事故被害者・避難者など関係者の多くが、「まともな」(原発推進・「復興促進」でない)原発事故報道を今まで以上に求めているという情報が、複数のルートから当ブログ管理人に伝わってきたこと、――等が理由である。

正直なところ、当ブログにとっても情報提供できるような有益な原発事故関係情報は目に見えて減ってきている。しかし、当ブログ管理人への講演・原稿依頼は以前より減ってはいるものの途絶えることはなく、有益な情報を掘り起こせば今後も当分は情報提供を続けていける見込みである。

札幌市のコミュニティFM局「ラジオカロスサッポロ」では、今なお週1回(毎週火曜)、福島県白河市からの避難者がパーソナリティをしている番組「つたえるコトバ つながるミライ」の放送が続いている(関連記事)。ボランティアとしての側面があるとしても、こうした番組が息長く続いている背景には、福島の情報を求める人たちの存在がある。当ブログも、記事の数は減らさざるを得ないが、できる限り質は落とすことなく、福島関連の情報提供を続けていきたいと思っている。

なお、すでにお気づきの方もいるかもしれないが、4月以降、左フレーム(PC閲覧者。スマホ・タブレットの方は記事下)「ブックマーク」欄のリンク先を大幅に変えた。当ブログ管理人とリアルで関係のある人が運営している個人サイトのうち5年以上更新のないものは、さすがに今後も更新はないと見てブックマークから外す一方、脱原発運動団体等のリンクを大幅に増やした。いずれも有益なサイトばかりだと思っている。

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ネパール、ニューギニア…ユーラシアプレート活発化か?

2015-05-03 23:08:43 | 気象・地震
4月25日、ネパールで巨大地震(M7.9)が起き、甚大な被害を出したと思ったら、5月1日にはニューギニア付近でも地震(M7.1)が起きた。

これらの地震を、当ブログは最初、偶然連続して起きただけだと思っていたが、世界のプレート一覧を見ていてあることに気がついた。この2つの地震は、どちらもユーラシアプレートと、隣接する他のプレートとの境界で起きているのだ。具体的には、ネパールの地震はユーラシアプレートとインド・オーストラリアプレートの境界で、またニューギニアの地震はユーラシアプレート、インド・オーストラリアプレート、フィリピン海プレート、太平洋プレートの4つのプレートがせめぎ合う地点で起きている。


世界のプレート図…ブログ「Michael Jackson's Massage」さんの2011.3.23付け記事よりお借りしました

当ブログの「気象・地震」カテゴリの記事をこれまで、注意深くご覧になった皆さまには言うまでもないが、ニューギニアの地震に関して挙げた4つのプレートのうち、インド・オーストラリアプレートを除く3つはすべて日本周辺での地震活動にも関わっている。これが日本周辺での地震活動に影響を与えない方がおかしい、と思っていたら、どうやら日本近海でも地震が起きていたようだ。

平成27年5月3日01時51分頃の鳥島近海の地震について (気象庁報道発表)

この地震の規模はM5.9と、日本近海の地震としてはそれほど大きな部類には入らないが、伊豆・小笠原諸島に一時、津波注意報が発表され、実際に津波も観測していた。この地震も、震源をよく見るとユーラシア、フィリピン海、太平洋の3プレートがせめぎ合う地点で起きている。

ネパールからニューギニア、そして鳥島近海で、10日足らずのうちに中規模以上の地震が3回も起きたことになる。この3つのすべてに関わっているのがユーラシアプレートであることを考えると、ユーラシアプレートがここに来て活発化しつつあるのではないか、という気がする。

ネパールはヒマラヤ山脈の中にある山岳国家として知られるが、そのヒマラヤ山脈は、インドがユーラシア大陸に衝突して誕生したものであり、インドはそのときの衝撃で今なおユーラシア大陸にめり込み続けている。ヒマラヤ山脈も、わずかだか毎年高くなり続けている。こうしたネパールの運命は、同じ地震国の日本にとっても対岸の火事ではない。

ユーラシアプレートは、日本周辺では南海トラフに通じている。これ以上、ユーラシアプレートの活発な動きが続くようなら、南海トラフ大地震の発生時期・発生規模にも大きな影響を与えることになるかもしれない。

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