人生チャレンジ20000km~鉄道を中心とした公共交通を通じて社会を考える~

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こんなにおかしい!ニッポンの鉄道政策
私たちは根室線をなくしてはならないと考えます
国は今こそ貨物列車迂回対策を!

昨夜の巨大地震について

2015-05-31 06:20:15 | 気象・地震
5月30日20時24分頃の小笠原諸島沖の地震について(気象庁報道発表)

震源から1000km以上離れた日本本土でも、首都圏を中心に震度5強~5弱の揺れを感じた。超高層ビルでは長期振動の影響でエレベーターが停止し、長時間にわたって閉じ込められた人もいた模様だ。

地震の規模はM8.5。9.0だった東日本大震災には及ばないが、地震のエネルギーは、M7.2だった阪神大震災の30倍以上という超巨大地震だった。震源の深さは590km。当ブログがこれまで20年以上、地震データを見続けてきた中では1、2を争う深い場所で起きたものだ。被害がこの程度ですんだのは震源がきわめて深かったためである。もし、ここ数年続いてきた浅い場所(震源深さが10~50km程度)でこの規模の地震だったら、間違いなく首都圏は壊滅し、日本は終わっていた。

震源は、太平洋プレートとフィリピン海プレートの境界よりやや西のフィリピン海プレート内部。今、当ブログ管理人は出先に滞在中でデータを持ち合わせていないが、ここしばらく、このエリアでは巨大地震は起きておらず、地殻のストレスはかなり溜まっているものと思われる。

この地震の揺れがかなり広い範囲(日本列島のほぼ全域)に及んだことについて、昨夜あたりから「異常震域」なる報道がされているが、この現象はこんな特殊な用語を持ち出さなくても説明できる。地震の揺れは、震源から逆円錐形のように広がりながら地表に伝わる。それだけに、震源が深ければ深いほど揺れは広範囲に及ぶことになる。逆にいえば、広範囲で揺れを観測したという事実から、震源が深い場所であることの推定が早い段階で成り立つ(もちろんその逆も)。地震に関するミニ知識として頭に入れておくのも悪くない。

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