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ネパール、ニューギニア…ユーラシアプレート活発化か?

2015-05-03 23:08:43 | 気象・地震
4月25日、ネパールで巨大地震(M7.9)が起き、甚大な被害を出したと思ったら、5月1日にはニューギニア付近でも地震(M7.1)が起きた。

これらの地震を、当ブログは最初、偶然連続して起きただけだと思っていたが、世界のプレート一覧を見ていてあることに気がついた。この2つの地震は、どちらもユーラシアプレートと、隣接する他のプレートとの境界で起きているのだ。具体的には、ネパールの地震はユーラシアプレートとインド・オーストラリアプレートの境界で、またニューギニアの地震はユーラシアプレート、インド・オーストラリアプレート、フィリピン海プレート、太平洋プレートの4つのプレートがせめぎ合う地点で起きている。


世界のプレート図…ブログ「Michael Jackson's Massage」さんの2011.3.23付け記事よりお借りしました

当ブログの「気象・地震」カテゴリの記事をこれまで、注意深くご覧になった皆さまには言うまでもないが、ニューギニアの地震に関して挙げた4つのプレートのうち、インド・オーストラリアプレートを除く3つはすべて日本周辺での地震活動にも関わっている。これが日本周辺での地震活動に影響を与えない方がおかしい、と思っていたら、どうやら日本近海でも地震が起きていたようだ。

平成27年5月3日01時51分頃の鳥島近海の地震について (気象庁報道発表)

この地震の規模はM5.9と、日本近海の地震としてはそれほど大きな部類には入らないが、伊豆・小笠原諸島に一時、津波注意報が発表され、実際に津波も観測していた。この地震も、震源をよく見るとユーラシア、フィリピン海、太平洋の3プレートがせめぎ合う地点で起きている。

ネパールからニューギニア、そして鳥島近海で、10日足らずのうちに中規模以上の地震が3回も起きたことになる。この3つのすべてに関わっているのがユーラシアプレートであることを考えると、ユーラシアプレートがここに来て活発化しつつあるのではないか、という気がする。

ネパールはヒマラヤ山脈の中にある山岳国家として知られるが、そのヒマラヤ山脈は、インドがユーラシア大陸に衝突して誕生したものであり、インドはそのときの衝撃で今なおユーラシア大陸にめり込み続けている。ヒマラヤ山脈も、わずかだか毎年高くなり続けている。こうしたネパールの運命は、同じ地震国の日本にとっても対岸の火事ではない。

ユーラシアプレートは、日本周辺では南海トラフに通じている。これ以上、ユーラシアプレートの活発な動きが続くようなら、南海トラフ大地震の発生時期・発生規模にも大きな影響を与えることになるかもしれない。

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