本日午前中、術後検診の検体検査(尿検査・血液検査)のみを受けて来ました。
2月の検診時に主治医から診察前に事前検査が可能かどうか聞かれました。
どうも当日最優先で検査される検体数がかなりあるらしく、
私のように受診日の朝に検査を受ける患者の受診開始時間がかなり影響を受けてしまうのがその理由だそうです。
(これはあくまでも私の想像だが)予約によって外来は受診に来ているため、
受診開始時間が遅れれば遅れるほど診察終了時間がどんどんずれ込み、
午前中に予約した患者を捌ききれない現象が出ているのかもと想像してしまいました。
話を戻します。というわけで私の受診日は8月15日ですが、1週間前の今日、検査を受けに行った次第です。
昨年2月に手術を受けたことから「健康保険限度額適用認定証」を毎月提示しなければならないので、
再診受付機に行く前に保険証窓口に向かいました。
提示するとともに、窓口にマイナンバーのカードリーダーがあるのが目についたので、
「マイナンバーカードを使った方がいいですか」と問いたところ、
「ぜひ、利用してください」と言われ、手順通りマイナンバーカードで保険証確認を済ませました。
ところが再診受付機に診察券を挿入して再診票を受け取り、その場を離れようとすると
係の人から、「保険証も読み込ませてください」と注意されました。
「先ほど、限度額適用認定証を提示する窓口でマイナンバーカードを読み込ませてきましたが、ダメなんですか?」と答えると、
「それなら結構です」と言われ、検査を受けにいきました。
検査が終わり、精算窓口で待っていると、
「すいません、保険証の提示をお願いします」と問われます。
「あの、限度額適用認定証を提示する窓口でマイナンバーカードを読み込ませてきましたが、ダメなんですか?」
「念の為、保険証をお願いします。」
(心の声:何のためにマイナンバーカードを提示したんじゃい。これじゃあ意味ないじゃん)と思いながら保険証を渡しました。
精算が済み、診察券と保険証を受け取る時に、
「あの私のマイナンバーカードは保険証が紐付けされていないのでしょうか?
そうであれば横浜市に報告したいのですか?」(自分で紐付けしているのでされている確信はあるが......)
と確認すると、
恐縮した様子で、
「マイナンバーカードを読み取った部署で、「済み」の判が押されてなかったもので。」
「さきほど該当部署に確認をとりました。大変申し訳ありませんでした。」と言う。
私、「そうですか」と応えて診察券と保険証を受け取りましたが、
心の声:判が押していないからってどういうこと? デジタル化を進めるためのマイナンバーカードなのにこれじゃあ全く機能してないじゃん。
判じゃあ、アナログじゃん!
私が通院している病院は、横浜市内でもかなり大規模な病院です。
それでこの対応はどうなんでしょうかねえ。
マイナンバーカード読み取り時に「医薬情報を提供しますか」に「します」を選びましたが、
こんな状況で電子カルテに反映されるのでしょうか?
おそらく医療現場は、マイナンバーカードの扱いで相当な労力と混乱を招いているのではないでしょうか。
かかりつけ医はマイナンバーカードに対応しています。
私は慢性疾患があるので、毎月受診しますがある時、
「マイナンバーカードもあるけど、今までの保険証の方がいい?」
と受付で聞いたところ、「保険証で大丈夫ですよ」ということで保険証を渡しました。
私が「保険証なら今まで通り目で確認すれば済むから、楽ですよねえ」と振ると、
明確な返事はありませんでしたが、何となくそれを肯定する感じでした。
開業医の受付をしている知り合いがいますが、
なんでもマイナンバーカードを読み取った後に入力作業があるらしく、その作業が大変だとか、聞いた覚えがあります。
デジタル化って普通は既存作業が減り、スピーディーに済むってイメージがありますが、なんか逆行している雰囲気です。
これでは医療現場の作業が増えるばかりです。
かかりつけ医に以前、マイナンバーカードの話が持ち上がった時に、
「先生が今、75歳くらいで電子カルテを使っていない状態だったら、マイナンバーカードの導入どうします?」って尋ねたことがありました。
ちょっと思案の後、導入しない(できない)かもしれないね。
「先生、その時は閉院になっちゃいますか?」
「それもありえるね」
デジタル化一本やりの政策(河野君、きみだよ)だと、高齢のお医者さんは、今後閉院せざるを得ないケースも出てくるかもしれませんね。
それとマイナンバーカードを持たない人向けに「資格確認書」を発行するらしいけど、それだったら既存の保険証を残せば済むのではないでしょうか。
「資格確認証」の発行に伴う経費はもちろん税金。そしてその労力は健康保険組合にのしかかります。
嘘をつくと嘘を重ねるの例の如く、政策を修正できないとさらに悪手を重ねていく。
そして、そのツケはすべて国民に向かう。
あ〜あ、なんか気分が重くなって来た。