Choro-Pooさんの真似をして使っている筆とその用途を紹介いたします。
と言っても、とてもChoro-Pooさんような濃い内容とはとてもなりませんので、その辺はご了承の程を😅
まずは、前回のフィギュアの塗装時に使った筆です。
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すべてタミヤの筆です。顔の塗装には1番から3番を使いました。
1番 MODELING BRUSH PRO II(ITEM 87172)
面相筆の超極細:タミヤエナメルを使ってこの筆で瞳を入れました。
瞳の修正もこの筆か2番の筆を使います。
2番 MODELING BRUSH HF(87048)
面相筆 極細:シャドウとハイライトを付ける時に使います。
シャドウはエナメルのレッドとイエローを混ぜてオレンジを作り、ほ〜んの少しXF-8ブルーを足してシャドウ色としました。
写真を見て気がつきました。ちょっともう筆先が痛んでいますね。この状態ではもう寿命と判断して新しい筆に代えます。
極細と細の筆はいつも切れない様にストックしています。
筆は穂先が命と考えていますので、バラけてまとまらなくなったら即交換するようにします。
極細を使うのは、眉と瞳の間、目の周りや鼻の側面など狭い部分があるので使っています。
白目がはみ出している場合は、この時にシャドウで塗りつぶして修正するようにしました。
3番 MODELING BRUSH HF(87049)
面相筆 細:シャドウをブレンディングする時に使います。綺麗なエナメル溶剤を使ってブレンディングします。
ご存知の通り溶剤をつけ過ぎておこなうと、悲惨な状態になるのでキムワイプやティッシュで拭き取りながら量を加減してからブレンディングをしていきます。
シャドウのブレンディングが終わったら、エナメルXF-15フレッシュにホワイトを少し足してハイライト色を作り、目の下の頬、鼻筋と鼻の頭、額、顎などにハイライトをつけます。この時は2番の筆を使っています。鼻のそば、目の下などせまいところをブレンディングするときは2番を使います。
一区切りついたら顔全体を見直して、頬のハイライトが弱い時は足し、強い時は一旦落として付け直したりして調整します。
シャドウが足りなかったらさらにシャドウを足してブレンディングを繰り返したりして調整していきます。
こんな感じでなるべく陰影が自然になるように調整しましたが、やはりなかなか難しいなと感じています。
こればかりは数をこなして慣れていくしかないですね。
今回の顔の塗装は上記の筆を使ってこのように塗装してみました。
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なお、4番 MODELING BRUSH HF(87045) 平筆No.02は顔の塗装には使いませんが、タミヤアクリルで少し広めの面積を筆塗りする時に使います。
ベルトや牽引ワイヤーなどの細い部分の塗り分けの時は3番の筆をよく使います。
次は油彩でウエザリング時に使う筆です。
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1番は、MODELING BRUSH HF(87048) 面相筆 極細です。ボルトや溝などに墨入れする時に使います。
顔の塗装の時の筆の写真は穂先が痛んでいるので、この写真は新しい筆となっています。
2番は、MODELING BRUSH HF(87049) 面相筆 細です。1番ではみ出た部分をきれいなターペンタインを付けて広げる時に使います。
3番は、MODELING BRUSH HF(87045) 平筆No.02 パネルなどの車体の広い部分、砲塔の上面や側面などの周囲のウォッシング時によく使います。
4番は、MODELING BRUSH PRO II (81714) 面相筆 細です。経年変化による退色表現をする時の油彩の点付けによく使います。
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▼4番と筆が違いますが、太さはほぼ同じです。
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点付けしたあとの作業で、きれいなターペンタインで上から下へ筆を動かして油彩を拭きとる時は、最初に3番を使いその後に2番を使うことが多いです。
2番だけで済ますこともあります。このあたりは作業しながらその結果を見極めながら筆を選んでいきます。
油彩をほとんど拭き取ってしまう感覚でおこなうと自然な感じの退色表現になると思います。
うまく説明できなくてすいません。
5番は油彩を少し広い範囲に薄く付けたい時、グラデーションぽくしたい時に使います。
砲口にブラックをほんの少し付け、こすって広げたり、砲塔の下側に変化を付けたい時にバーントアンバーを砲塔の下端に付けて擦りながら上へ拭きとるようにしてグラデーションぽく汚しをつけたりする時に使っています。
ハイライトを広範囲に付けたい時は、油彩のチタニウムホワイトを横並びにハイライトを付けたい部分に狭い間隔で点付けし、この筆を上から下へ擦って広い範囲にハイライトがつくようにしています。
キモはほとんど拭きとってしまうぐらいの感覚でおこなうと良いと思います。
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以上がエナメルでの顔の塗装、アクリルを使った塗り分けの時に使う筆と、油彩での墨入れ、ウォッシング、退色表現などに使う筆です。
顔の塗装は紹介した筆を使っていますが、油彩の場合は絶対にこの筆だけということではなく、たとえばウォッシングでは面相筆でももう少し太い筆を使っていたりします。
正確でなくてすいません。目安と考えていただければ助かります。
下の写真は油彩の拭き取りですが、平筆ではなく2番より太い面相筆を使っています。
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「こんなことはもう知ってるよ」「普通だね」ときっと思われる方が多いと思います。
一応自分の中で整理する意味も含めて書いてみました。塗り方は映像でご紹介できれば言葉で説明するよりずっとわかりやすいと思いますが、そこはスキルと知識不足でできなく申し訳ありません。
あとはドライブラシ用の筆がありますが、ここに関してはChoro-Pooさんの記事以上の内容はありませんので書きませんでした。
とりあえず私の使っている筆とその使い方を書きましたが、当然これが正解ということではなく皆様それぞれのやり方があると思います。
「模型は楽しく作って楽しく塗る」が大事ですので、記事のどこかがほんの少しでも参考になれば嬉しいです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。