タミヤの少し古いキット100番台 MM35139 M4A3E2通称「ジャンボ」の組立を始めました。
ノルマンディに上陸した米軍はドイツ軍の強力な戦車部隊に遭遇し、戦いを交えると既存のシャーマンの防護力の弱さを痛感しました。その対策として急遽シャーマンM4A3に増加装甲を施し、歩兵支援突撃戦車とした車両が今回作るM4A3E2です。
追加した装甲により重量が増加し機動力は落ちたものの、その重装甲により頼もしき相棒として兵士たちから「ジャンボ」と呼ばれるようになりました。
タミヤのキットは主砲が75mmです。増加した重量に対応するため、キャタピラの接地圧を下げるためアヒルのくちばしと呼ばれるエンドコネクターが装着されています。箱絵にもその履帯が描かれています。
▼部品は以下の通りです。ペリスコープカバーの部品はなく、もちろんペリスコープガードもありません。
ハッチのフックも省略されています。
▼アヒルのくちばし付き履帯。タミヤのキットでは多分このM4A3E2だけが対応していると思います(間違っていたらすいません)。
デカールは4種類分がついています。と言っても米軍は星が共通であとは部隊、車両のナンバーの違いだけです。英軍はその点部隊によって様々なマーキングがされて差別化されているので個人的に好感度が高いです(笑)。
▼ジャンボはでディファレンシャル・カバーも新たに最大140mmの装甲厚を有するものが造られ使用されています。タミヤの部品は通常のM4A3のようなのでエポパテを盛って修正しました。
▼キットでは前部装甲板、車体側面の装甲板が別部品になっています。
車体上部は通常のM4A3を流用しているため、前部の突起物を削りとる指示があるので写真ではすでに削り取った状態となっています。
▼増加装甲の溶接部分の彫刻は、溶接跡周りの箇所にパテがつかないようにマスキングテープを貼り、溶きパテを塗ってナイフの刃先でラインを彫り込んで溶接跡を強調するようにしました。
この処理の仕方は「タンクモデリングガイドM4シャーマン」で紹介されています。
▼溶接跡を強調した増加装甲板を車体に接着します。車体両側の装甲板の中ほどにも溶接跡があり、キットでは再現されていないので溶きパテを塗りナイフの刃先でラインを彫っておきました。
▼エンジングリルのフックとその下にあるフックを0.5mm真鍮線に作り変えました。
▼最初にエポキシパテで修正したディファレンシャルカバーのエポキシパテが数日置いても乾燥しません。
押すとへこんだりして指紋もついてしまいます。
仕方がないのでこの処理を諦めます。写真は剥がし始めたものです。
▼大体剥がし終えました。この後はラッカー溶剤で拭き取って落とします。
ディファレンシャルカバーは溶きパテを叩きつけて鋳造の状態を強調するのみで諦めることにします。
VVSSサスの足回りはもう組立済みなので残りは車体のOVMの取り付け、砲塔を組立れば組立終了となります。