はじめの戦車模型づくり

老眼に悩みながらもとにかく完成させることを目指します! 2009年3月8日開設

戦闘の実態

2009-09-25 15:44:39 | 第二次大戦 ドイツ軍

090925_01

私のブログにリンクしていただいている方のリンク先
私も同じように感じて見ている本が紹介されていたので
思わず自分もアップしてしまいました。

高橋慶史さん著の「ラスト・オブ・カンプフグルッペ」がその本です。

普段、趣味として戦闘に係わった兵器の模型を作っているせいか
戦闘はこれらの兵器が中心になり
大きく影響していると思いがちですが、
実はすべてそれらを操縦している、
指揮している人間たちの心理が大きく戦闘に影響し、
思わぬ結末を導き出していることの真実を
この本の著者は教えてくれています。

読んでいると、突撃砲が、ヤークトティガーが頭の中で
兵士に操縦されて、戦闘の状況が生々しく脳内シュミレーションされていきます。
緊迫した状況に追いつめられた時の人間の心情、行動・・・。
戦争という絶望の中でも必死に身動きする人間たちの姿・・・。

ちょっとディープになってしまいましたが、
本の中味は著者のユニークな人間味?あふれる導入部の文章に
どんどん引きずり込まれて読んでいってしまう感じです。
戦闘部隊の展開を示したわかりやすい戦況図、
シルエットで表した車両で部隊の兵力など詳細なデータと
貴重な写真類で編集されたすばらしい読み物です。

ちょっとだけ中味を紹介すると
1945年4月7日、
カールスハーフェンの戦闘の話では、
III号N型、パンターG、ティーガーIIのわずか3台の待ち伏せで
シャーマン11両を撃破した話ですが、
そのなかで1両だけ残されていた車両・・・
それは・・・アメリカ軍に捕獲されていたIV号J型・・・。
撃てたはずなのに味方の車両を撃つのは気が引けたのだろう・・・
と、ティーガーの指揮官の心情を同乗していた無線兵が話しています。
そして、エピソードの最後に「ここから砲撃したんだ」と指さすオヤジの写真
わずか7ページ、写真や図を入れると文章は約1ページ半ですが、
見事に私は引き込まれました。

こんな小さなエピソードを含め、たくさんの戦闘状況が紹介されています。
ちょっとお値段はりますが、充分それに見合った内容だと思います。

コメント (6)
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