気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

抹茶の始まりに、二日酔いの実朝が

2015-07-26 00:06:27 | 日記
お稽古に伺い、宿題だった行の行台子をさせていただき、
なんとか終えることができました。
最近本を読んでいて、気になったことが、
栄西さんと実朝さんの関係性です。
7月の初めに掛けていた軸の和歌

「相生(あひおひ)の 袖のふれにし 宿の竹
     よゝは経(へ)にけり わが友として」

鎌倉幕府三代将軍 源 実朝さんのお歌ですが、
竹を友として年月を送ってきた・・・
淡々とされているなかに、闇のような孤独感が・・・
北条政子との確執からかも知れませんが、
お酒を飲みすぎて二日酔いのなられた折に、
二度目の入宋から帰国して寿福寺(鎌倉)に
住んでおられた禅宗の栄西禅師に
加持祈祷を依頼されたことが、
正史とされる1214年『吾妻鏡』の中に見られます。
続けて”一盞(いっさん)の茶と
「茶の徳を誉むる所の書」を献じた”とされ
一盞の茶が、抹茶の始まりの『抹茶法』です。
「茶の徳を誉むる所の書」が日本で最初の茶書とされる
『喫茶養生記』で上下二巻からなり
「茶は末代養生の仙薬である、
人の寿命を延ばす妙術である」ではじまり
陰陽五行思想をもととして
茶の苦みが心臓に良いことを説いており、
長寿の薬と考えているそうです。
しかし
『吾妻鏡』によれば、1219年(建保7年)正月27日、
右大臣拝賀の式に向かう実朝は・・・
出でて去なばぬしなき宿となりぬとも軒端の梅よ春を忘るな
と詠んだのを最後に、
この日、甥の公暁によって暗殺されてしまったのです。
お墓はあのなんと政子建立の寿福寺にあります。