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コンセルトヘボウ管、来日は京都から

2015-11-11 07:52:01 | 音楽
ロイヤル・コンセルトヘボウ管を初めて聴いたのは、
ここ京都で2004.11.13、もう11年も前になります。
マリス・ヤンソンスが主席指揮者になられて、
初めての来日公演、奇しくも、
今年と同じチャイコフスキー交響曲6番『悲愴』
ビロードのような弦の響きとあでやかな管を
60歳のヤンソンスが凛としたタクトで操っておられ、
最後のフライングの拍手がかすむほどの演奏であり、
魅了されてしまいました。
その後このコンビは、世界三大オケにも名指しされるほどで、
それ以後、京都に来られた時はほとんど、
(バイエルン放送交響楽団との隔年での来日になりますが)
チケットが取れず、富山まで追っかけたり、
本拠地、アムステルダムのコンセルトへボウまでも伺いました。
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このようにヤンソンスとのコンビの印象が強すぎて、
やや辛目となることをお許しください。
錦秋の京都、北山の通りから

期待を胸に、京都コンサートホールへ
 
ほとんど満席で、プログラムです。
 
開演です。
指揮は昨年ヤンソンスさんが退任されたため、
若手のホープ、グスターボ・ヒメノさんに、
なかなかのイケメンです。
1曲目はユジャ・ワンでチャイコフスキーのピアノ協奏曲第2。
赤のミニドレスに13センチのピンヒールの姿にびっくり、
あのピンヒールでべダル操作は大丈夫なのでしょうか。
心配は無用で、彼女のスタイルなのでしょう
パワフルかつ超絶テクニックで、魅了しアンコール2曲も、
小さな体から、力強い音を奏でられる奏者も少ないですが、
細かな点を言えば・・・好き嫌いがわかれますね。

またこのホールの悪い面なのかもしれませんが、
オケとピアノがフォルテシモでの競演では、
飽和状態のためか、音のクリアさがなくなったりし、
オケとのマッチングがいまいちかなと思われました。

次の『悲愴』で、はっきりわかったのですが、
基本的には、生真面目に指揮するヒメノに、
コンセルトヘボウ管が合わせられず、
空回りしているのではないでしょうか。
弦は流石コンセルトヘボーと思わせるところもありましたが、
管が特にホルンに善し悪しの粗さが目立ち、
全体的な雰囲気を壊しておりました。
団員の若返り?、
ベテランが来日していないからなのでしょうか。

しかし『悲愴』の最後をタクトを挙げたまま10秒以上
引っ張るヒメノ、横顔が素敵でした。
今後が楽しみになりますね。

なお来年のニューイヤーコンサート、ヤンソンスですね。
体調が心配です。
テレビでの鑑賞となりますが、楽しみにしております。