気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

「貝母(ばいも)」、万葉集では

2017-04-07 11:55:20 | お稽古
明日の土曜日までの二週間で、茶飯釜の茶事と法華寺献茶式、
さらに出稽古で先生に教えて頂いた回数は、明日を含め四回
にもなり、大変なのです。というのも帰宅して私なりの記録
として整理しておくことが滞っているからなのです。
忘れないうちにしておかなくては・・・
でも自宅稽古はキャンセルもあり、大助かり。
大助かりといえば、二つ返事で受けた孫の春季講習の送迎も
ほとんど任せてしまい、相方には迷惑?を掛けましたね。
でも本心は、孫といるだけで嬉しいのは、お見透しですよ!
家族思いなのですが、口下手で、扱いにくく困り者ですが、
三月の月末が近づくにつれ、お雛様を終えと言い出したのも
相方で、旧暦の桃の節句は3月30日だからなんですって。

この頃に咲きだす淡い黄緑色の釣鐘姿の可憐な花があります。
数日前に庭の片隅に咲いていた『貝母(ばいも)』です。
 
茶道大辞典では、
”別名編笠百合,母栗,苦菜。ユリ科の多年草。中国原産。
 草丈40㎝,葉は狭長で互生し、葉頂の三枚は特に細く
 先端は巻く。三,四月ごろ葉腋に鐘状六弁花を付ける。
 花は外面淡黄緑色で緑色の条があり内面に網状の紫斑が”

別名の「母栗(ははくり)」球根から由来し、万葉集では
丈部真麻呂(巻20-4323)の歌に、
時々の花は咲けども何すれそ
    波波とふ花の咲き出来ずけむ
 四季折々の花は咲いているのに
   どうして母という花は咲き出さないのだろうか
続いて、丈部黒当(巻20-4325)が 
『父母も花にもがもや草枕 旅は行くとも捧ごて行かむ』

平安時代の『和名抄』に「貝母、和名 波波久里」と記され
波波=はは・母、久里=くり・栗を表すとされており、
父母子の温愛を指すのだそうで、
桃の節句に相応しい花だったんですね。

この5日にはもう早くも、TVからは端午の節句の
「鯉のぼりの川渡し」が話題に上ってきており、
関西では、大河ドラマの真田丸の九度山や高槻等が
有名で一度うかがいたいものです。