気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

庭の羊歯をみて、「・・・早蕨の・・・」

2017-04-27 11:03:32 | 日記
今朝から良い天気で、昨秋に思い切って短く刈ってもらった
「ツツジ」、花芽は少ないですが、咲き始めてくれました。
昨年よりも一週間ほど遅くなり、昨日の雨粒がこのツツジと
  
もう最後の八重の椿に、朝日がさして光ります。

そして庭から現れた「かなへび」、あっという間に
隅っこへ走り去りました。

足元から目をあげると、下萌えに植えたシダ類も朝日に
あっという間に、葉を延ばすのですね。
 
まあ、蹲踞横の石の隙間からシダ植物が茎を伸ばしており、

万葉集 巻8、1418 志貴皇子の懽(よろこび)の御歌に
『石激 垂見之上乃 左和良妣乃 毛要出春尓 成来鴨』
「石ばしる 垂水の上の さ蕨の  
         萌え出づる春になりにけるかも」
訳:岩の上をほとばしり流れる滝のほとりのが、
           芽を出す春になったことだ
左和良妣(さわらび)は蕨の若葉が巻いて生長する初々しい姿を
指すそうで、繁栄と豊穣を祝う聖なる花とされるツツジも
月末の茶事には咲き誇り、茶事にて
蹲踞をつかわれる水の音が聞こえたように・・・
待ち遠しいですね。
そういえば、『ワラビ』と『コゴミ(クサソテツ)』が手に入り、
一晩灰汁抜きをし、水洗い後冷蔵庫にいれております。
 
茶事にお出しすれば、皆様方に元気を頂いてもらえるかも。
またワラビの根から取り出したデンプンを乾燥させたのが
「本ワラビ粉」といい、奈良県の名産品で、強い粘りと
コシが特徴の最高級和菓子になるのですが・・・
今回は?、お楽しみに。