気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

薬師寺・天武忌の奉仕で食堂の拝観を

2017-10-09 15:15:10 | 神社・仏閣
なぜなのでしょうか、今年の『薬師寺天武忌』も暑い日に。
朝の9時前に集合して西回廊にて呈茶席の準備に、
 
呈茶席には、薬師寺管主 村上太胤さんの手で短冊に歌が。
天の原 ふりさけ見れば 春日なる
       三笠の山に 出でし月かも

          安倍仲麿(7番)古今和歌集406

先日平城宮跡で思った歌と・・・

東回廊から薬師寺講堂を眺めるも椅子がなく、がらーんと
今年は劇がないのだそうです。


講堂の後ろ北側に今年5月に落慶なった『食堂(じきどう)』
今年の万燈会ではこの食堂前に献燈がお供えされるようで、
荘厳な雰囲気で白鳳伽藍全体が包まれたことでしょう。
 
実は食堂の屋根瓦一枚、寄進させていただいており、
5月にもお招きがあつたのですが、行けなくこの機会になり
自由時間に拝観をさせていただけました。
創建時の食堂は730年頃で973年位消失し、1002年に再建も
年代不明にて消失して以来の再建になり、僧侶が斎食をする
ための建物で僧侶約300人が一堂に会する規模であった。
外観は奈良時代の凝らした作り、内部は現代技術により広い
空間が確保され、多目的に利用されるそうで、食堂内には
食堂配置図 
田渕俊夫画伯より奉納されたご本尊「阿弥陀三尊浄土図」を

中心に約50mにわたる壁画「仏教伝来の道と薬師寺」で
中国から日本、明日香から平城京薬師寺までを、
①旅立ち、②遣唐使船、③大和へ、④瀬戸内
旅立ち
⑤帰帆、⑥御津の浜松、⑦大和川、⑧飛鳥川
帰帆
⑨うねび、⑩みみなし、⑪天のかぐやま、⑫飛鳥寺院幻想
うねび
⑬藤原京、⑭平城京
平城京

①の旅立ち、左側の長安大雁塔で、玄奘三蔵伽藍内の
中国とインドを結ぶ玄奘三蔵取経の旅が描かれた
平山郁夫画伯筆の『大唐西域壁画』と結ばれていました。

今年も暑く疲れからか、見たかった夕方からの万燈会、
残念ですが、片付けを終えると、早々に家路にと。