今朝は久しぶりの朝日が昇ると発生した放射霧も薄れて
幻想的な風情、晩秋を迎え早春まで度々みられる光景です。
神無月の4日は十五夜、6日が満月で20日はもう新月に
遅くなりましたが名残で、月にまつわる軸を掛けました。
10/16
書は、佐保山堯海さん(1907-1990)
東大寺209代管長にして、仏像写真家の顔を持つ異色僧で
同時代を生きた入江泰吉の写真とは違い、クローズアップや
極端なアングルで、光と影のコントラストを強調した作品にで、
書籍としては「東の大寺」S35年淡交新社刊や
「東大寺」S48年 座右宝刊行会刊が発刊されております。
『山川異域 風月同天 寄諸仏子 共結来縁』
山川、域を異にすれども、風月、天を同じゅうす。
諸の仏子に寄せて、共に来縁を結ばん。
天宝元年(742)10月、日本僧の栄叡と普照が鑑真のもとを訪れ
正式な受戒システムがない日本仏教を救うため、誰かを派遣して
ほしいと懇願されたおり、話を聞き終えた鑑真は月の話に
『唐大和上東征伝』に載っております。
”「聞くならく、日本国の長屋王、仏法を崇敬し、
千の袈裟を造り来りてこの国の大徳衆僧に施す。
その袈裟の縁の上に四句を繍着していわく
『山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁』と。
此をもって思量するに、誠にこれ仏法興隆し有縁の国なり”と
5回目にして日本に来られた鑑真和上、でも去ること26年前に
長屋王の変にて、藤原氏との権力闘争に敗れ亡くなられた
仏国を目指した長屋王、唐に贈られた袈裟千枚の話は仏心篤い
エピソードに。そして来日されたその後の鑑真和上も、
授戒を与えた後は、冷遇され唐招提寺へと・・・
勝った?藤原氏、光明子が立后されて住まれた地はなんと
長屋王邸跡で、1986年、奈良市二条大路南でデパートの建設に
ともなう発掘調査で11万点以上の木簡が発見されました。
木簡の中には多くの「長屋王」の字が見られることより、
そこが長屋王の邸宅であったことが判明しています。
平城宮跡出土の木簡はこれまで、2875点が重要文化財指定を
受けており、去る9月15日、新たに309点の木簡を加えた5件
計3184点の木簡が「平城宮跡出土木簡」として国宝に指定され、
木簡としては初の国宝指定となります。
このことを記念し2017年度は、国宝指定の答申を受けた木簡の
実物を出展する特別展が平城宮跡の「平城宮跡資料館」で、
10月14日(土)~11月26日(日)で開催中です。
なお会期中、木簡の展示は3期に分けておこなわれます。
Ⅰ期:10月14日(土)~10月29日(日)
Ⅱ期:10月31日(火)~11月12日(日)
Ⅲ期:11月14日(火)~11月26日(日)
一つの書から、いろんなことを学べました。
追加)
昭和50年(1975)、中国仏教協会会長の趙樸初の句に
「和風舞長屋(和風、長屋に舞い)」と
長屋王の詩句は、現代にも生き続けており、
日中友好、中日友好を願わずにはおれませんね。
幻想的な風情、晩秋を迎え早春まで度々みられる光景です。
神無月の4日は十五夜、6日が満月で20日はもう新月に
遅くなりましたが名残で、月にまつわる軸を掛けました。
10/16
書は、佐保山堯海さん(1907-1990)
東大寺209代管長にして、仏像写真家の顔を持つ異色僧で
同時代を生きた入江泰吉の写真とは違い、クローズアップや
極端なアングルで、光と影のコントラストを強調した作品にで、
書籍としては「東の大寺」S35年淡交新社刊や
「東大寺」S48年 座右宝刊行会刊が発刊されております。
『山川異域 風月同天 寄諸仏子 共結来縁』
山川、域を異にすれども、風月、天を同じゅうす。
諸の仏子に寄せて、共に来縁を結ばん。
天宝元年(742)10月、日本僧の栄叡と普照が鑑真のもとを訪れ
正式な受戒システムがない日本仏教を救うため、誰かを派遣して
ほしいと懇願されたおり、話を聞き終えた鑑真は月の話に
『唐大和上東征伝』に載っております。
”「聞くならく、日本国の長屋王、仏法を崇敬し、
千の袈裟を造り来りてこの国の大徳衆僧に施す。
その袈裟の縁の上に四句を繍着していわく
『山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁』と。
此をもって思量するに、誠にこれ仏法興隆し有縁の国なり”と
5回目にして日本に来られた鑑真和上、でも去ること26年前に
長屋王の変にて、藤原氏との権力闘争に敗れ亡くなられた
仏国を目指した長屋王、唐に贈られた袈裟千枚の話は仏心篤い
エピソードに。そして来日されたその後の鑑真和上も、
授戒を与えた後は、冷遇され唐招提寺へと・・・
勝った?藤原氏、光明子が立后されて住まれた地はなんと
長屋王邸跡で、1986年、奈良市二条大路南でデパートの建設に
ともなう発掘調査で11万点以上の木簡が発見されました。
木簡の中には多くの「長屋王」の字が見られることより、
そこが長屋王の邸宅であったことが判明しています。
平城宮跡出土の木簡はこれまで、2875点が重要文化財指定を
受けており、去る9月15日、新たに309点の木簡を加えた5件
計3184点の木簡が「平城宮跡出土木簡」として国宝に指定され、
木簡としては初の国宝指定となります。
このことを記念し2017年度は、国宝指定の答申を受けた木簡の
実物を出展する特別展が平城宮跡の「平城宮跡資料館」で、
10月14日(土)~11月26日(日)で開催中です。
なお会期中、木簡の展示は3期に分けておこなわれます。
Ⅰ期:10月14日(土)~10月29日(日)
Ⅱ期:10月31日(火)~11月12日(日)
Ⅲ期:11月14日(火)~11月26日(日)
一つの書から、いろんなことを学べました。
追加)
昭和50年(1975)、中国仏教協会会長の趙樸初の句に
「和風舞長屋(和風、長屋に舞い)」と
長屋王の詩句は、現代にも生き続けており、
日中友好、中日友好を願わずにはおれませんね。