1998年登録の世界遺産「古都奈良の文化財」の資産群の
一つに「春日山原始林」が入っているのをご存知ですか。
標高は498m、約250haの広さがあり、古来より春日大社の
神域とみなされ、841年からは狩猟と伐採が禁止され、
自然に対する信仰と日本人の自然観が結びついた文化遺産と
して登録されました。学術的にも非常に価値が高いとされて
おりますが、でも実は、厳密には原始林ではなく、歴史的に
豊臣秀吉がスギの木1万本の伐採をしており、台風災害からの
回復のための補植や砂防ダムなどの手入れもされております。
樹木の種類は、常緑広葉樹(カシやシイ)の暖帯林が多くを
占め、その間に点在する1600本余りの春日杉は直径1m以上
250年~400年生の老杉が混じり、隠れた紅葉の名所です。
またおよそ800種の植物やモリアオガエル、ヒメハルゼミ、
カスミサンショウウオなどの昆虫や動物も生息しています。
若草山頂へと落葉の絨毯に囲まれた水谷茶屋から水谷川の
右岸沿いに道を取り、左側に可愛いお店が途切れると、
砂利道の春日山北部遊歩道へ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/75/50/8a0a4b32a3ef15f57c9321edd60fd91b_s.jpg)
200m程で「仏頭石」が10mほど奥の山肌にひっそりと
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/1c/ad/cdf4f321c95250f0fb7ca8be50b34be8_s.jpg)
1520年大僧都覚遍木食のために円玄(仁)が発願造立された
銘があり、高さは107㎝、六角形の頂部に如来様の仏頭が
丸彫りしてあります。その下六角形の六面に六観音様
(十一面・准胝観音・如意輪・聖・千手・馬頭)を彫り
蓮華座の下に狛犬を相対して彫られております。
又仏頭席の左側に線彫りの「洞の地蔵」様が・・・
その先、月日亭休憩所付近に苔むした杉の木
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/43/7e/bca700c1e1aca72c533dced8b91dae25_s.jpg)
砂利道に車が止まり、一日三組の料理旅館「月日亭」が、
春日奥山の林、10年前に伺ったことが思い出されました。
直ぐ近くの堰があり、ここで春日大社の社殿に流れ込む
水路が分かれており、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/10/41/33802af7d195c69cd1d5b630bbbc9e8a_s.jpg)
その堰の上流側に「月日磐」がありました。
日と三日月を模した陰刻が施されております。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/05/ff/04710bb35fe510c0499d4f40ec5095a7_s.jpg)
氷室神社の延喜式にこの場所に、氷室が置かれたと
落葉を踏みしめさらに登ると、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/0f/9e/00cf54a1a74a82a5f1b2658ca91821ce_s.jpg)
10月の台風の豪雨で倒れた巨木の杉が、谷を塞ぎ
撤去され、その切り株が
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/76/ad/7aeef8df8a2a217ba5951e8a105b1e66_s.jpg)
若草山駐車場から最後の登りで、若草山展望台
三重目で、鹿もおりましたが、ワンちゃんも、西は
大和盆地で平城京から薬師寺・・・と
生駒山、信貴山、二上山、葛城山、金剛山そして
南は大和三山から大峰の山々が・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/3e/fd/d3c9afc5b971a069bcb6692679bf7e94_s.jpg)
犬の向こうの三角形の山が297mの「御蓋山」浮雲峰とも
トロイデ式の溶岩丘で、春日の神が最初に降りられた蓋山
山頂に本宮嶽があり、禁足地ですが、「春日山錬成会」で
年に数回登らせていただけるとのこと。
大伴家持が詠んだ歌(万葉集巻八1554)
『大君の三笠の山の黄葉(もみぢば)は
今日の時雨(しぐれ)に散りか過ぎなむ』
奈良の昔は、紅葉は、黄葉だったのですね。
でもここはまだ頂上ではありません。北側の小高い丘が
鶯塚古墳で、南に前方部をもつ4世紀後半の前方後円墳
全長130m前方部幅50m後円部幅61m 高さ9mで、前方部
頂上に石碑と三等三角点341.64mがありました。
、![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/0c/f1/efaeb927d412a1eeba1402b6affdd0fc_s.jpg)
清少納言が枕草子第十七段に
「みささぎは うぐひすのみささぎ
かしはぎのみささぎ あめのみささぎ」の
「うぐひすのみささぎ」がこの古墳で、元明陵と記すが?
仁徳天皇皇后の磐之姫陵説もあったようです。
天気が良く、風もなかったので展望台でゆっくりと。
一つに「春日山原始林」が入っているのをご存知ですか。
標高は498m、約250haの広さがあり、古来より春日大社の
神域とみなされ、841年からは狩猟と伐採が禁止され、
自然に対する信仰と日本人の自然観が結びついた文化遺産と
して登録されました。学術的にも非常に価値が高いとされて
おりますが、でも実は、厳密には原始林ではなく、歴史的に
豊臣秀吉がスギの木1万本の伐採をしており、台風災害からの
回復のための補植や砂防ダムなどの手入れもされております。
樹木の種類は、常緑広葉樹(カシやシイ)の暖帯林が多くを
占め、その間に点在する1600本余りの春日杉は直径1m以上
250年~400年生の老杉が混じり、隠れた紅葉の名所です。
またおよそ800種の植物やモリアオガエル、ヒメハルゼミ、
カスミサンショウウオなどの昆虫や動物も生息しています。
若草山頂へと落葉の絨毯に囲まれた水谷茶屋から水谷川の
右岸沿いに道を取り、左側に可愛いお店が途切れると、
砂利道の春日山北部遊歩道へ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/24/d7/9675da0682cdabe9ea14ceb025b201e7_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/75/50/8a0a4b32a3ef15f57c9321edd60fd91b_s.jpg)
200m程で「仏頭石」が10mほど奥の山肌にひっそりと
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/7b/b8/f37af958ee833d3240cbac74f1b96885_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/1c/ad/cdf4f321c95250f0fb7ca8be50b34be8_s.jpg)
1520年大僧都覚遍木食のために円玄(仁)が発願造立された
銘があり、高さは107㎝、六角形の頂部に如来様の仏頭が
丸彫りしてあります。その下六角形の六面に六観音様
(十一面・准胝観音・如意輪・聖・千手・馬頭)を彫り
蓮華座の下に狛犬を相対して彫られております。
又仏頭席の左側に線彫りの「洞の地蔵」様が・・・
その先、月日亭休憩所付近に苔むした杉の木
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/77/36/c80dd39726fc82f098cdec30798b66b7_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/43/7e/bca700c1e1aca72c533dced8b91dae25_s.jpg)
砂利道に車が止まり、一日三組の料理旅館「月日亭」が、
春日奥山の林、10年前に伺ったことが思い出されました。
直ぐ近くの堰があり、ここで春日大社の社殿に流れ込む
水路が分かれており、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/10/41/33802af7d195c69cd1d5b630bbbc9e8a_s.jpg)
その堰の上流側に「月日磐」がありました。
日と三日月を模した陰刻が施されております。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/05/ff/04710bb35fe510c0499d4f40ec5095a7_s.jpg)
氷室神社の延喜式にこの場所に、氷室が置かれたと
落葉を踏みしめさらに登ると、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/0f/9e/00cf54a1a74a82a5f1b2658ca91821ce_s.jpg)
10月の台風の豪雨で倒れた巨木の杉が、谷を塞ぎ
撤去され、その切り株が
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/0f/9e/00cf54a1a74a82a5f1b2658ca91821ce_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/76/ad/7aeef8df8a2a217ba5951e8a105b1e66_s.jpg)
若草山駐車場から最後の登りで、若草山展望台
三重目で、鹿もおりましたが、ワンちゃんも、西は
大和盆地で平城京から薬師寺・・・と
生駒山、信貴山、二上山、葛城山、金剛山そして
南は大和三山から大峰の山々が・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/12/00/3d1569c70a3f34144c20b611f1d2a66b_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/48/11/62c72752141462131aeb503c4ccf77e4_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/3e/fd/d3c9afc5b971a069bcb6692679bf7e94_s.jpg)
犬の向こうの三角形の山が297mの「御蓋山」浮雲峰とも
トロイデ式の溶岩丘で、春日の神が最初に降りられた蓋山
山頂に本宮嶽があり、禁足地ですが、「春日山錬成会」で
年に数回登らせていただけるとのこと。
大伴家持が詠んだ歌(万葉集巻八1554)
『大君の三笠の山の黄葉(もみぢば)は
今日の時雨(しぐれ)に散りか過ぎなむ』
奈良の昔は、紅葉は、黄葉だったのですね。
でもここはまだ頂上ではありません。北側の小高い丘が
鶯塚古墳で、南に前方部をもつ4世紀後半の前方後円墳
全長130m前方部幅50m後円部幅61m 高さ9mで、前方部
頂上に石碑と三等三角点341.64mがありました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/67/46/dd2b37f11b988ed66947353552f15d09_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/0c/f1/efaeb927d412a1eeba1402b6affdd0fc_s.jpg)
清少納言が枕草子第十七段に
「みささぎは うぐひすのみささぎ
かしはぎのみささぎ あめのみささぎ」の
「うぐひすのみささぎ」がこの古墳で、元明陵と記すが?
仁徳天皇皇后の磐之姫陵説もあったようです。
天気が良く、風もなかったので展望台でゆっくりと。