気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

寒緋桜の開花で想い出す事

2018-03-15 17:08:08 | お稽古
薄暗い朝、椿の吸蜜に交互に来る鳥達、今朝も喧しく鳴く鵯
追い払われるメジロ、鳴き声は耳の端に残っているのですが、
気が付けば7時過ぎに。朝の温かいこと、寒暖計は9℃代に。
中国・唐の時代の詩人・孟浩然(もうこうねん)の詩「春暁」に
春眠暁を覚えず、処処啼鳥を聞く、
          夜来風雨の音、花落つること知る多少

訳)春の夜は気候もよく心地よいので、
         夜明けも知らず鳥の囀りが聞こえる。

本当はもう少し伏せていたかったのですが、9時までに奈良市内
まで、お稽古に伺わなくては。
車の中から、東大寺大仏殿の鴟尾も春霞のなか、眠そう?

もうすぐ、奈良公園の桜も咲きだします。

近所の保育園の標準木の「染井吉野」は、蕾が開きかけ
ピンク色が・・・、今後も暖かな日が続き、開花は何時?。

あんなに一・二月は極寒だったのに、桜の開花が早いのは何故。

今年初めての花見は昨日の夕方の公園、濃い紅色の花びらが
筒状で下向きに咲いており、これが『寒緋桜』の満開の姿で、
花言葉は、やや気まぐれで美しい女性を連想されると。
 

芭蕉さんは、桜を見てこんな句を詠まれております。
さまざまの事を想い出す桜かな

昨年の花見前の二月から賑わしていた「森友学園問題」も
沈静化したのが、今年になりまた火がつき、様々なことが
浮かび上がりましたね。政権にも花びらならぬ火の子が。
でもへきへきしていることは事実で、重大な政策議論で
国会は機能していただきたいもの。
難問山積ですよ。

桜の開花に合わせて菓子と言えば『桜餅』ですね。
先日京都・仙太郎さんの『桜餅』を頂きました。
 
この桜餅は道明寺製で、栞の蛇足に道明寺一辺倒と記され
是非手づかみで”パクリやムシャリ”とやっていただきたいと
中の漉し餡を包む餅生地はピンクではなく生成りの白色、
それを二枚の塩漬けされた大島桜の葉に挟まれています。

なお仙太郎さんのモットーは『身土不二』大辞泉によれば
”人間の身体と土地は切り離せない関係にあるということ。
 その土地でその季節にとれたものを食べるのが健康に良いと
 いう考え方で、明治時代に石塚左玄らが唱えた。”と

奈良の地で桜餅を頂きながらの花見、寒緋桜よりも染井吉野が
良いのは当たり前ですが、それよりも・・・
やはり吉野の桜「シロヤマザクラ」が一番かも、
今年はかなり早く、中の千本の満開がなんと4月3日に。