学芸員のちょっと?した日記

美術館学芸員の本当に他愛もない日記・・・だったのですが、今は自分の趣味をなんでも書いています

秋の散歩

2010-10-18 19:33:38 | その他
本日は秋晴れの良い天気。

麗らかな陽気に誘われて早朝散歩に出かけました。川沿いに点々と咲くホトケノザは赤色が冴えていましたし、キンモクセイの甘い香りに気持ちが和みました。まだ辺りの山々は紅葉していないけれど、身近に秋を感じた次第です。

私は生まれてから数十年経ちますが、いまだに時間の使い方に迷うことがたびたびあります。人間には時間がない。『徒然草』に、人間は坂を下る輪の如くに衰えてゆくと書いてあります。明治時代の小説家、森鴎外も人間には時間がないと周りに話をしていたようです。時間がないのなら、急がねばならない。でも、何に向かって?近頃の私は、時間がないとただやたらと焦るばかり…。

早朝の散歩をしながら、少し人生のペースを落とそうかなと思いました。もちろん、怠けるわけでなく、自分と向き合う時間をこれまでよりも多めに取ろうということ。車に乗っていては見えにくかった景色が、徒歩でゆけばじっくりと見えてくるというもの。焦らずにしっかり歩こうと思いました。

明日の仕事は、小学校へ出かけて絵や美術館を紹介する出張美術館教室です。子供たちの元気に負けないように、頑張らなくてはなりませんね!