語られる言葉の河へ

2010年1月29日開設
大岡昇平、佐藤優、読書

【原発】「再稼働阻止全国ネットワーク」結成

2012年11月19日 | 震災・原発事故
 (1)11月10日、東京都内で「再稼働阻止全国ネットワーク」結成集会が開催された。
 これは、各地の反原発団体が参加して、今後予想される全国の原発再稼働反対の一点で団結しようとしたものだ。

 (2)原子力規制委員会は、来年7月中にも原発の新たな安全基準を策定する、としている。
 しかし、すでに北海道電力泊原発を筆頭に、各電力会社の再稼働に向けた動きが表面化した。
 このため、各地の反原発運動団体が全国に連携し、「福島を忘れない」を合い言葉に、今後の再稼働を許さない団結を作りあげるのが「ネットワーク」の狙いだ。

 (3)集会には、約60団体、約250人が参加。
  (a)再稼働しないと電力が足りなくなる、というウソは、今夏で暴露された。しかし、電力会社は理屈も何もなしに、自分たちの欲のためだけで危険なな再稼働を今後強行しようとしている。こうした策動を迎え撃つのではなく、こちらから押し込む運動を実現し、すべての原発を廃炉にしよう。【鎌田慧・「再稼働阻止全国ネットワーク」共同代表】

  (b)県内では、強制避難者は貧弱な仮設住宅に押し込まれたまま、何の展望も持てず、鬱病が広まっている。子どもたちの甲状腺にも異常が多く発見されているのに、県は事故との関係を絶対に認めない。事故現場から放射能は漏れ続け、もし地震が再び起きたら、県民は生殺しだ。それを考えたら、再稼働などとんでもない。【佐々木慶子・「原発いらない福島の女たち」】

  (c)電力会社は県民の批判もあって再稼働を困難視し、企業も付近から逃げ始めている。【「浜岡原発を考える静岡ネットワーク」】 

 (4)「再稼働阻止全国ネットワーク」は、今後、東京や全国各地で討論・学習会を開催し、再稼働の動きをめぐる情報交換を続けながら、来年の「3・11」を前後するさまざまな取り組みを共同で準備していく。

 以上、本誌編集部「全ての原発を廃炉に ~「再稼働阻止全国ネットワーク」結成~」(「週刊金曜日」2012年11月16日号)に拠る。

 【参考】
【原発】大飯原発の危険度 ~燃料棒・免震棟~
【原発】大飯原発を止めないためのロジック ~言葉のトリック~
【原発】200人の著名人、脱原発を語る ~脱原発人名辞典~
【原発】脱原発が可能な理由 ~エネルギー需給の観点~
【原発】大飯原発を停止させる ~大阪府市エネルギー戦略会議~
【原発】玄海1号機の危険性 ~高い脆性遷移温度~
【原発】意見聴取会における結論誘導の手口~保安院~
【原発】再稼働の安全は誰が判断するのか ~専門家の偏向~
【震災】原発>ストレステストを再稼働に結びつけるな ~その理由~
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