空 の 箱/記事一覧
2014-03-03up
中学国語指導案・最後の授業では「語る」べし
「国語科は語れなければならない」
と大卒後、すぐに教わりました。
「語ることのできる国語科が一人いれば学年は一年間もつ」
とも教わりました。
国語科は授業数が多く、力があれば学年の授業規律を左右します。
「語る力」というのは例えば、8クラス300人の中学生の前で、
数年、又は生涯忘れないような「お話」を10分程度でできる力です。
10分間は、原則、では長すぎます。
「話の長いのは 馬鹿の証明」
だからです。
10分間は長すぎますが、中学生にエピソードとして聞かせるには必要です。
10分間語って聞かせる力がある場合は、です。
四十代後半の臨任が10分間「語って」体育館の冷たい床に座る中学一年300人が身じろぎもしない。
そうすると直後に二十代が駆け寄ってきます。
「なんで、あんな話ができるんですか!」
「すごい非常勤講師全実践」では僕が離任する3月学年集会で、
そういう話をする場を頂きました。
抜群に優れた教師集団だったからです。
先日半年ぶりに勉強会に行きました。
勉強会幹事はS先生です。
勉強会の内容報告を毎月メールして下さいます。
僕は、年度の「最後の授業」で「語りましょう」と提案しました。
S先生がとても上手にまとめを送って下さいました。
■⑤傭兵先生から
古典を教えた高校生への最後の授業での語りを紹介してくださいました。
紹介してくださったテーマの中では「一人でいることを恐れるな」が胸にズシンと響きました。
マンデラ、ムヒカ、コペルニクスの例を挙げ、人は一人でいるときに人間として成長すること、
長い一人の経験の後、偉大な業績を残していること。
その博識と語りの調子に引き込まれ、聞き入っておりました。
語りの上手い教師にならなくてはと思いました。
最後に高校生の書いた授業の感想の生原稿を拝見しました。
生徒から熱烈に受け入れられている様子が分かり、
その授業のすばらしさを垣間見たような気がしました。
無記名での感想なので、嘘も偽りもお世辞も内感想です。
全ての生徒が「古典が分かるようになった・楽しかった・来年も傭兵先生に教わりたい」
と書いていました。
感激しました。
⑤とあるように、勉強会参加教員すべての実践報告をメールしてくれます。
S先生にとっては大変な面倒ですが、ありがたいことです。
今回僕のしたことは三つです。
[最後の授業で]
■こんなことを語りました
1 不便と不幸とは(高2最後の授業・5分程度の語り)
2 孤立を怖れない生き方(高3最後の授業・45分をはしょった語り)
■感想を書かせましょう
3 高2授業感想・生原稿回し読み
提案・計20分
[提案後・勉強会参加者の感想・全員教員です]
■1 Aさん
いろいろな体験で、人はどんどん変わっていく。
傭兵もどんどん変わってゆくのだなと、あらためて感じた。
職業人としてのプライドと喜びが一瞬の中にきらめく模擬授業だった。
国語にとどまらず、人生や生き方、社会を語れる教員が減っているからこそ、
このような生き方を示す教員の姿勢を大切にしてほしいと思う。
■2 Sさん
「最後の授業」での三つのお話。
どれもすべて「本当にその通りだ」と感ずるものばかりでした。
教師は生徒が話を聞かない、というが、
聞かせる話もできていないし(中身も技術も)もっと勉強しなきゃと反省しきりです。
■3 Cさん
話を聞くといつも喝を入れられているように感じます。
努力してないなあと思い知らされます。
「孤独」の授業は何かの形でやってみたいです。
世の中全体が孤独に必要以上におびえている気がします。
■4 Kさん
初めてでしたが、とてもインパクトのある授業だなと思いました。
また社会のこと等、まだまだ自分が学ばなくてはいけないことが
たくさんあるなと改めて気付きました。
たくさん学びたいと思います
また、生徒にも同じように最後の授業で感想を書かせたいと思いました。
ありがとうございました。
■5 Mさん
「便利であることは、幸せなのか」
私はとても恵まれていると思っていますが
それも不幸なのかもしれないと感じました。
自分に足りないものにきがつけるようになりたいです。
■6 Wさん
1 世の中、価値観が変わってしまった。
それをどう教えるべきかのヒントになった。
2 世の中、変な人、かわった人が素晴らしい事を成し遂げる例は多い。
生徒に自信や夢を持たせる事ができる。
3 感想を書かせることは大切です。
2014-03-03up
中学国語指導案・最後の授業では「語る」べし
「国語科は語れなければならない」
と大卒後、すぐに教わりました。
「語ることのできる国語科が一人いれば学年は一年間もつ」
とも教わりました。
国語科は授業数が多く、力があれば学年の授業規律を左右します。
「語る力」というのは例えば、8クラス300人の中学生の前で、
数年、又は生涯忘れないような「お話」を10分程度でできる力です。
10分間は、原則、では長すぎます。
「話の長いのは 馬鹿の証明」
だからです。
10分間は長すぎますが、中学生にエピソードとして聞かせるには必要です。
10分間語って聞かせる力がある場合は、です。
四十代後半の臨任が10分間「語って」体育館の冷たい床に座る中学一年300人が身じろぎもしない。
そうすると直後に二十代が駆け寄ってきます。
「なんで、あんな話ができるんですか!」
「すごい非常勤講師全実践」では僕が離任する3月学年集会で、
そういう話をする場を頂きました。
抜群に優れた教師集団だったからです。
先日半年ぶりに勉強会に行きました。
勉強会幹事はS先生です。
勉強会の内容報告を毎月メールして下さいます。
僕は、年度の「最後の授業」で「語りましょう」と提案しました。
S先生がとても上手にまとめを送って下さいました。
■⑤傭兵先生から
古典を教えた高校生への最後の授業での語りを紹介してくださいました。
紹介してくださったテーマの中では「一人でいることを恐れるな」が胸にズシンと響きました。
マンデラ、ムヒカ、コペルニクスの例を挙げ、人は一人でいるときに人間として成長すること、
長い一人の経験の後、偉大な業績を残していること。
その博識と語りの調子に引き込まれ、聞き入っておりました。
語りの上手い教師にならなくてはと思いました。
最後に高校生の書いた授業の感想の生原稿を拝見しました。
生徒から熱烈に受け入れられている様子が分かり、
その授業のすばらしさを垣間見たような気がしました。
無記名での感想なので、嘘も偽りもお世辞も内感想です。
全ての生徒が「古典が分かるようになった・楽しかった・来年も傭兵先生に教わりたい」
と書いていました。
感激しました。
⑤とあるように、勉強会参加教員すべての実践報告をメールしてくれます。
S先生にとっては大変な面倒ですが、ありがたいことです。
今回僕のしたことは三つです。
[最後の授業で]
■こんなことを語りました
1 不便と不幸とは(高2最後の授業・5分程度の語り)
2 孤立を怖れない生き方(高3最後の授業・45分をはしょった語り)
■感想を書かせましょう
3 高2授業感想・生原稿回し読み
提案・計20分
[提案後・勉強会参加者の感想・全員教員です]
■1 Aさん
いろいろな体験で、人はどんどん変わっていく。
傭兵もどんどん変わってゆくのだなと、あらためて感じた。
職業人としてのプライドと喜びが一瞬の中にきらめく模擬授業だった。
国語にとどまらず、人生や生き方、社会を語れる教員が減っているからこそ、
このような生き方を示す教員の姿勢を大切にしてほしいと思う。
■2 Sさん
「最後の授業」での三つのお話。
どれもすべて「本当にその通りだ」と感ずるものばかりでした。
教師は生徒が話を聞かない、というが、
聞かせる話もできていないし(中身も技術も)もっと勉強しなきゃと反省しきりです。
■3 Cさん
話を聞くといつも喝を入れられているように感じます。
努力してないなあと思い知らされます。
「孤独」の授業は何かの形でやってみたいです。
世の中全体が孤独に必要以上におびえている気がします。
■4 Kさん
初めてでしたが、とてもインパクトのある授業だなと思いました。
また社会のこと等、まだまだ自分が学ばなくてはいけないことが
たくさんあるなと改めて気付きました。
たくさん学びたいと思います
また、生徒にも同じように最後の授業で感想を書かせたいと思いました。
ありがとうございました。
■5 Mさん
「便利であることは、幸せなのか」
私はとても恵まれていると思っていますが
それも不幸なのかもしれないと感じました。
自分に足りないものにきがつけるようになりたいです。
■6 Wさん
1 世の中、価値観が変わってしまった。
それをどう教えるべきかのヒントになった。
2 世の中、変な人、かわった人が素晴らしい事を成し遂げる例は多い。
生徒に自信や夢を持たせる事ができる。
3 感想を書かせることは大切です。