2010/09/27up全ページ目次 |
模擬授業にこだわるのは |
たびたび「模擬授業」を持ち出すのには理由がある。
「模擬授業」が非常にうまい教員は、間違いなく教室の授業もうまい。
だが、教室の授業が非常にうまく見える教員が、「模擬授業」をできるわけではない。
「模擬授業」がヘタでも、教室の授業はなんとなく成り立っていることはある。
だが、教室の授業がヘタな教員は、間違いなく「模擬授業」はできない。
教室の授業がどんなに上達しても、「模擬授業」も上達するとは限らない。
だが、「模擬授業」が上達すれば、間違いなく教室の授業は上達する。
「模擬授業」がヘタでも、「模擬授業」を人前でやり続ければうまくなる。
そして、「模擬授業」の上達にしたがって、教室の授業も上達する。
だから、5分間でも10分間でも良い、「模擬授業」の修行をすることは価値がある。
二十年以上経験があって、「模擬授業」ができない教員は、
授業が成り立っていないか、なんとなく成り立っているがあまり好評ではない。
たぶんね。
大学卒一年目でも、「模擬授業」がスパッとできる教員は
間違いなく教室の授業も好評だ。
生徒は「授業が楽しい」と言う。
50分間の授業の練習をするのは大変だ。
だが、5分間の「模擬授業」の練習なら、二十回やっても100分だ。
人前では5分間で済む。
5分間を見た人は、それで授業者の腕を、充分感じることができる。
感想をたくさん書いてくれる。
(例)コメントはありがたい
できれば、感想ではなく、
「代案を示したり」
「ダメなところをやり直させたり」
してくれるすご腕が見てくれるのがよい。
(例)上達しないはずがない
別の項で書いたように、5分間の「模擬授業」を真剣にやろうと決意したら、
手が震えて、パソコンにUSBを差し込むことができなくなる。
だから、効果がある。
(例)手が震えてUSBが差し込めない
「模擬授業」を見せた回数で、
または、一回5分の「模擬授業」にかけた練習の時間で(2時間とか3時間とか)、
まるで別人のような「模擬授業」になる。
そのとき、教室の授業も別人のようになる。
生徒の反応が変わる。
だから、模擬授業」にこだわる。
「模擬授業」で上達した経験がある人は、誰でもわかる。
二十年たって、「模擬授業」一つできないのは「授業の勉強」をしてこなかった証拠だ。
新卒に、目の前で、自分よりはるかに優れた授業を見せつけられるのはみじめだ。
2010/09/30リンク先追記