円の外へ

20070121開設/中学高校国語授業指導案/中学校学級経営案/発達症対応/生活指導/行事委員会指導

高校国語指導案・俳句 発問「花よりも団子や……」

2014-01-21 18:43:28 | 中高国語など指導案
2014-01-21up
板書 高校国語指導案・花よりも団子やありて帰る雁

 ・読ませるが「雁」が読めない「ガン」しか出ない。
  (この数ヶ月、雁垂れ、大造じいさんとガン、を何度も言ったから)
  答えは言わずにどんどん指名するのがおもしろい。
 ・色々ヒントを出す。

発問1 「季語は。季節は」
 ・花、ではない。
 ・季節に注意。

発問2 「雁、とはどんな鳥ですか」
 ・渡り鳥だ。
 ・「春に来るのか。秋に来るのか
 ・「帰るのだから」と答える生徒がきっといる。
  メチャクチャに褒めて固い握手。
 ・「夏鳥」と「冬鳥」にさっと触れる。夏鳥の代表は燕。
 ・ここで画像を見せたい。

発問3 「元になっていることわざは。さんはい」
発問4 「あなたは、花派ですか。団子派ですか」

 ・だが、花より団子、の意味が正しくわからない。
  だから、手も挙がらない。
 ・「花と団子は対比されてるんだよ。花は何の比喩?団子は?」
 ・解決すると手がザッと挙がる。どっちに? 団子にです。
 ・「僕は完全な、花派です。収入より授業の生きがいが大事」

発問5 「では、雁は花派ですか。団子派ですか」

説明1 「花よりよい団子があって帰るのか、雁くん~」

発問6 「雁くん。帰るなよ。と言っているのです。なぜですか。
  (   )がこんなに(     )のに」

 ・花がこんなに、より、春がこんなに、を秀としたい。


★教科書では、俳諧、扱いだが、どうでもよい。古池や、も本来俳諧だ。
★45分で一句扱いとした。
 上記の流れで30人弱を指名する。
★俳句は、書いていないことを想像させる発問の宝庫。
★国語科は常識科、と先達に習った。
 俳句は「常識」と「教養」を習得させる教材である。
 だから「雑談」と生徒が言うこともどんどん話す。
 僕は俳句の授業が苦手だったが、年取った今は大好きだ。

<高2Y古典クラス授業感想>
1 文字見やすい
2 なんとかなる
3 先生のボケおもしろい!!
4 すごい楽しみながら学べてよかった。
5 雑談を含めたたのしい授業だった!
6 俳諧の裏にひそんでいる意味がわかるのがたのしい
7 雁は肉食ですか?
8 知らないことが多くておもしろかった
9 とても面白かった。
10 少し例えが分かりにくかった。
11 楽しいです。
12 楽しかった。
13 年×の話がリアルでした(笑)分かりやすかったです。
14 たのしい
15 とてわかりやすくていいと思います。
16 たとえが分かりやすかった。
17 一つの俳句に時間をかけるのは良いと思います。
18 わかりやすくてたのしかったです。

12月まで、下手な予備校のような解説ばかりで時間を潰した。
少しずつ慣れたのでせめて3学期は「2、3時間」だけでも「授業」することにした。
あとは時間がないから、ワークシートでどんどん流す。
でも、生徒の感想を見れば「知的な満足感」の差は明らかだ。

小中学校、と、高校、の「教育観」「授業というもののとらえ方」の差は天地だ。
花なんかどうでもいいから団子。
高校は今、そうならないと生き残れない。

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