ある退職教師のつれづれなるままに

38年間の教職26.3.31退職
4月1日再任用。自分の目でみたこと感じた事など
つれづれなるままに記します。

その25 まだまだ癒えぬ心労。被災地。深まった連帯の絆。

2011年10月30日 | 日記
10月14日(金)の夜から10月16日(日)まで県の教育研究集会が水沢でありました。
担当している分科会は教育課程・学力・総合分科会。今回は教科別で11分科会あります。
2週間後は問題別分科会があります。
今回の特徴は震災関係のレポートが多かったことでした。
私の参加している分科会でも8本中2本がありました。
サークルで顔見知りの男性がレオポーター報告しているうちに言葉がつまってしまうのです。
仲間がいて安心したためなのでしょうか。
気を張って周りの気を使い精いっぱい毎日すごしていることが推測されます。
3つの学校が1校に集まって授業再開。
人間関係が一番疲れると語っていました。
また震災で教師地震も被災。しかし家にも帰れない。
いるのは中学生の女の子一人。
電気も通らず、電話も不通でたった一人で暗闇の中待つ子。
そして家族の安否を心配しながらも学校の子どもたち優先せざるをえな教師。
3日後に自宅に戻った後、しばらくは母親のそばをはなれずまとわりついていたそうです。
他にもいろいろきくことができました。
まず無事でよかった。
沿岸部の方々の話をきいて、
これこそ学校づくりだと思いました。一から皆で創る学校です。
教育はどうあればいいのか訴えていました。
続く。
分科会は大きく3つが柱になっています。
1、学力について
2、教育課程について
3、総合学習のゆくえ
1、は学力テストの岩手の順位が小学校はよくて中学校は下位グループになっている原因を
 放課後のスぽ少を仮説にして証明しようとしたレポート。
 中学校の異常さが際立って部分がみえてきた。
 6時には駅にいて早朝練習。
 帰りは部活7時のあとスぽ小で9時まで
 これでは勉強できないのではという説であるが部活にもランクがあることを知った。
 このレポートは物議をかもしだし爆笑もあり、中学の教師も思わず本音で語っていた。
結論、スぽ小だけではないこと。しかし、この生活リズムではしんどい。

2は教育の法令からみての矛盾が5項目。
また学びフェストで教育活動全てが数値化で測れるだろうかという問題提起であった。
3については
総合学習の危機
105時間から70時間
内容 総合ではなく行事総合になっている実態。
せいぜい35時間ぐらいの総合である。
外国語は必要なのか免許もないのに。びっちりと討論し楽しんだ2日間でした。




コメント
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