ある退職教師のつれづれなるままに

38年間の教職26.3.31退職
4月1日再任用。自分の目でみたこと感じた事など
つれづれなるままに記します。

2023-56 金田一京助のまなび

2023年03月08日 | 日記
先人記念館の例会、今日は金田一京助である。
金田一京助を小学生が学びにきたことを想定して当館の学芸員から説明して頂いた。

皆さん、金田一京助さんはどんなことをした人ですか。
1,国語辞典を編纂した人です。2,アイヌ語を調べユーカリの本にまとめた人です。
3,石川啄木の友人で困っていた啄木の世話をした人です。

では国語辞典から調べましょう。今でも三省堂の監修として記されていますね。(辞典の場所で)
京助は帝国大学を卒業した後に三省堂の出版社に務めていたのです。
言語学を学んでいたからできたのです。
言語学とは言葉の成り立ちを調べる学問です。

それでアイヌ語を研究したのです。当時、まだアイヌ語をやるかたがいなかったのです。
京助は北海道や樺太にいって調べるのですが、アイヌでは文章にあらわすことがありませんでした。
耳から耳へと聞いてて伝えていったのです。(アイヌ文化についてふれる。)
壁に掲示してある写真をみながらの説明。
言葉が分からない京助は得意な絵をかいてアイヌの方から言葉を習いました。例えば顔ををかいて
目は・・耳は・・といった具合です。(京助が書いた実物をみながら)。
特に力になったのがちりゆきえさんでした。京助はゆきえさんに助けられ
アイヌの叙事詩ユーカラをの本をだすことが出来ました。
19歳で亡くなったゆきえさんの後を叔母の金成マツさんが引き継いでくれました。
京助は生涯をかけて研究したので、国から文化勲章をもらいました。72歳。
また盛岡の名誉市民1号にもなりました。

その杉並にあった京助の書斎を復元したのがここの錦木荘です。
錦木が好きだった京助をみて息子の春彦さんが命名したのです。
秋になると真っ赤な葉っぱになる錦木、庭に植えられています。
次に石川啄木の関係について説明。
石川啄木が書いた「一握の砂」のはじめの言葉をとりあげる。
ここに宮崎郁雨、(だいしろう)と金田一京助に捧げると
感謝の意を表しています。
困窮していた啄木を支えてくれた2人に感謝の意を表しているのですね。
さてこれから先は皆さんで自由に見学下さい。
正味25分。ポイントをしっかりおさえた大変滑らかな説明でした。
さすが学芸員です。





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2023-55 国際女性デー・岩手ジェンダー平等経済5位

2023年03月08日 | 日記
今日の3月8日は国際女性デーの日だ。
1857年3,8ニューヨークで起きた工場火災。鍵がかけられていたた工場。
そこで働く多くの女性従業員が、逃げることができず亡くなる。これがそもそもの起源。
そして1904年3月8日には同じくニューヨークで低賃金・長時間労働に抗議し、女性の
参政権を求め抗議デモが一般的な起源とされる。
国連では1975年、3,8を国際女性デーと制定。
賃金・労働条件の向上を表す「パン」と女性の尊厳、人権の確保を表す「バラ」がシンボルだ。

日本のジェンダー平等指数は146か国中116位、先進国で最低レベルだ。
そんななかなか向上しない日本だが全国ででのジェンダー平等指数
(政治、行政、教育、経済)の実態で、岩手はなんと経済の部で全国5位なのだった。
意外な結果だ。なんで?
1つは会社の社長や工場のトップに女性が多いこと。
そして女性の就業率が高いと。それが反映しているのではと。
なぜか、夫が亡くなり、その後の後継者で妻がなるケースからでないか。
他県より、平均寿命がやや低いこと。それも関係しているのではと。
女性の就業率が高いのは男性の賃金も決して高くない実態も関係している。
全国でも最低賃金が低い地域は男女賃金格差が少ないという指摘だ。

地域の経済の実態が平等指数に反映されているということなのだった。




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