神田駿河台 葡萄酒場 ICHIGOYA イチゴヤブログ

イチゴヤは神田駿河台の水捌け土地の土地の南向き斜面に
ひっそりとたたずんでおりました。

真夏の夜の夢

2016-07-20 12:45:00 | ワイン


そして、もうひとつ、秘密のワイン会を開催しておりました

KRUG(クリュッグ)に負けない泡泡あわの大会という名目で!

英国貴族に愛され続けて数世紀をまたぐ、至高の1本
みんなの憧れ、そして垂涎のクリュッグをして、やましな先生曰く

「美味しくないことを証明しましょうか」の一言から始まりました

季節は夏も盛り
気温は30オーバで湿度も75オーバの昨今ならば
ここはひとつ、きりりと冷えた
泡でシャンシャン、シャンパーニュやっつけましょうの会でした

1 イタリア代表はフランチャコルタのシャルドネ100%から
ノンドサージュ(砂糖なし)のブラン(シャルドネ)ならば
これでもかの辛口という一杯・・・泡のキメ細かさと優しさが
あいまって、はなから幸せな気持ちになってます



2 そしてシャンパーニュの「フルーリー」しかもピノブラン100%、
そう聞くだけどでもレア度満点ながら。ブリュットナチュールという、いわば自然派(ビオディナミ)で、はじめから香りがぬか床。
時間と共にそんな香りははかなくなるのですが
こらがまた、なかなかにしぶといビオでした。



3 ジェロームプレヴォのやっぱりナチュール(自然派)で。
ところがこちらも、ひとくせありました、ピノムニエ
(ムニエ)100%というひねくれものでした。そんなのあり?
通常のシャンパーニュでは補助的な存在なムニエであるがゆえ
ピノ・ノワールの力強さを和らげる、緩衝材のようなブドウとして過小評価されてきた葡萄かからこその内気さゆえに内部に閉じこもったかのように「密集する」という贅沢
どうやら、ご本人はユニークさを表したかったのだろうか
でも、できた作品はとても優雅な気品さえ気高い表情で、うっとりと。


ピノの美味しさをシャンパーニュに求めていましたのはあたし
こんにちより、改めましてムニエの気高さも追い求めます

そして泡だけなら寂しいでしょ・・・・という
嬉しい響きと共にクロドヴージョ’11年!!



「ドルーアンラローズ」による最良の区画を押えて名品
通常のヴージョがパワフルで豊かさを表すのに
こちらはいたってエレガント・・・
しかも時間と共に柔らかく穏やかに変化を求める極上
今日の流れがストーリとして成立しておりました

泡って、ほんと素敵ですね・・・・


クリュッグは・・・・

ただただ、美味しいです
ため息とゆっくりとした気持ちにさせてくれました

ボトルの裏に「クリュッグID」なるナンバリングがありますが
その収穫状況、醸造状況、そして、ペアリングフード
ペアリングミュージックまでも表示されておりますこと親切で懇親




ちなみに、このクリュッグのペアリングの音楽はこちらでした
https://www.youtube.com/watch?v=dyaGNCn5cow

なるほどねええええ、あいますなあああ
夢の一夜でした