▲「緊急事態宣言解除後の東京の列車内」
北関東から運転される上野東京ラインの15両編成の列車は
東京都内に入るころにはこのような状態に。
10月22日に日本で新型コロナウイルス感染症により死亡した人は
12人で、人口1千万人につき1人ということになります。
たとえ東京都で新型コロナにより100万人が死亡したとしても
東京都の人口は2割も減らずに、過密な大都市であり続けそうで
す。
もちろん感染拡大防止の対策や医療によってそのような事態にはな
りませんでしたが、
外出抑制により公共交通の利用者は2割以上減っているようです。
こういった状況について書かれた佐藤信之氏の「コロナ後の鉄道輸
送の方向性」が現在発売中の雑誌『鉄道ジャーナル2021年12月号』
に掲載されています。
日本では公共交通は主に民間企業の営利事業として運営されている
ので、利用者の減少を混雑緩和として喜んでいるわけにはいきませ
ん。
経営悪化に対して経営努力をしているという姿勢を示すためにも
運転本数の削減が各地で行われています。
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10月18日に京浜急行電鉄(京急)[サイト→]でダイヤ改正が行われ、
久里浜線京急久里浜駅~三崎口駅間で
平日日中は運転本数が削減され20分毎になっています。
10月30日に名古屋鉄道(名鉄)[サイト→]でダイヤ改正が行われ、
一部の区間で運転本数が削減されます。
◆「豊川線」
国府駅~豊川稲荷駅間が30分毎に削減
5月22日に行われたダイヤ改正で豊川から名古屋に直通する急行
が無くなった代わりに本数が増やされていましたが、本数が元に
戻ります。
豊川市からは豊橋市に向かうJR飯田線のほうが本数が多いようで
す(同じ三河だから?)。
◆「尾西線」
森上駅(祖父江)~津島駅間が30分毎に削減
1998年ごろも30分毎でした。
祖父江から名古屋へは津島経由が良いか一宮経由が良いか考える
必要が出てきます。
◆「各務原線」
三柿野駅~新鵜沼駅間が30分毎に削減
かつては岐阜から各務原経由で名古屋まで直通する急行が運転さ
れていましたが、岐阜市と近郊の各務原市を結ぶという様相が強
まっています(同じ岐阜県だから?)。
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テレワークやオンライン授業にはメリットもあるのである程度定着
し、これで公共交通から逸走した分は戻らないでしょう。
なのでその分運賃を引き上げないと、収入や利益を確保出来ませ
ん。
現在も利用している人は利用者逸走による混雑緩和の対価を支払
う必要があるということです。
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