昨日は石巻で宮城県の出先機関の方々を対象とした
ファシリテーションの1日研修を実施してきました。
一番の目的は、市民協働や市民向けの説明会で
市民の同意や理解を得られるような手法を学びたいというもの。
最低でも二日間は研修時間が必要なのですが、
それを1日でやって欲しいとのコト。
ファシリテーションは知識ではないので、
理解し身に付けて頂くには、それだけトレーニングにかける
時間を要します。
おおよそ、ファシリテーションとは何か?
ということを知識ではなく、
何となくでもこういうものか?
ということを理解して頂くためには、
どんなカリキュラムにしたら良いか?
ファシリテーションを語るのに、
最低限外せないワークやエクササイズ
また、受講者の方々が学びたいと思っていることに
合致している内容を盛り込むことも重要です。
限られた研修時間の中でそれらを行わなければならず、
初対面の受講生の方々ですと、
どのぐらいのコミュニケーションレベルかもわかりません。
コミュニケーション力の有り無しによって、
ファシリテーション研修のポイントやレベルも変わってきます。
自分で受講料を払って研修を受ける方々は、
最低限「学ぶ意欲」はありますから、
スタートの地点が違います。
それが職場研修で、上司に研修を薦められて参加するのでは、
スタート地点も違いますから、
同じ内容の研修でも同じように進めることはできません。
ただでさえ時間が足りないのに、
遅刻者が居れば、研修のスタートもそれだけ遅れます。
そんな、講師にとってはハンディだらけのアウェイの研修で、
どれだけ成果を上げられるか?
最後の皆さんの感想やアンケートを拝見する限り、
それぞれに何かに気付き、
具体的に自分の課題や目標を見出してくださったことは
とても意義のあることだと思いました。
例えば・・・
「今までクレームが来ると、何を言ってるのかわからなかったけど、
自分の聴き方に問題があったのかも知れない。」
こう気付くだけで、いかに相手から伝えたいことを引き出そうか?
と考えながら聞くのでは、聴きだせることも違ってくるでしょう♪
また、「誰かの話を聞くときの自分のあり方が変わるだけで
相手の気持ちが変わるのがわかった。」
これからは、相手の感情にも心を向けながら
コミュニケーションを取れるのではないかと思います。
お1人おひとりが、このように些細なことだけど
でも大事なことを見逃さずに着実に行っていくことで
住民の満足度は上がっていくと思います。
研修を終えて、「頭が痛いというか、イッパイだ」と
仰ってくださった方がいましたが、
それは脳を使ったからなのです。
もしかしたら、普段は使っていない脳を
研修の中で使って頂くので、
そのような症状が出たのだと思います。
脳を使う・・・ということをいつもやるようになると、
痛くなったりイッパイになったりしなくなります。
皆さんの優秀な“脳”を是非いつも高速で
使って頂きたいと思います。
そうすることで効率や精度があがり、
住民満足度も上がるのです。
最後に、研修時間をオーバーしたことに
苦情を書かれた方がいらっしゃいました。
遅刻者が居た分押してしまいました。
また、残りの時間に関しては、お帰り頂いても結構ですと
申し上げて、お時間を頂いたつもりでしたが・・・。
帰りにくかったでしょうかね?
こちらもボランティアで残っているのに、
そこにクレームを言われると
非常にモチベーションが下がります。
今後はどうぞ遠慮なく、お時間になったらお帰り頂ければと思います。
お互いに気持ちよく研修を実施したいですからね。