水曜日の10時から、三浦春馬君主演の「僕のいた時間」というドラマがあります。
就職活動をしていた大学生の主人公がようやく就職できたのに、
その後、難病にかかりながらも様々な苦難を乗り越えていこうとする
ストーリーなのですが、このドラマをファシリテーションの視点で観ると
学べるところが多々あります。
特に気になるのが、春馬君演じる拓人のお母さんのセリフ!!
拓人には陸人という医学部に合格したばかりの弟がいます。
お父さんは開業医で、拓人にも後を継がせたかったのでしょうが、
拓人は親の言うことを聞かず、好きなサッカーをやったり、
医学部を目指すこともなく、好きなように生きていたようです。
一方、弟の陸人は両親の思い通りに生きてきて
無事医学部に合格し、その後兄である拓人と一緒に暮らし始めるが、
親元を離れたり、大学進学した中でいろいろあり、
やがて大学に行かなくなり、部屋に閉じこもるようになります。
この2人の兄弟の弟を溺愛している母親は、
弟命!!兄は二の次、三の次・・・の接し方をします。
ドラマの拓人はそのことへの不満を感じない様に振る舞っていますが、
リアルでこんなことがあったら、拓人はキレテ、
何をするかわからない状況になってしまうと思います。
ということで、母親の言葉は非常にファシリからかけ離れています。
(長くなってすみません。言いたかったのはここからです。)
親の言いなりに育った陸人は、ちやほやされて育ったので、
兄に対して(多分友達に対しても)平気で、
とがったナイフのような言葉を突き刺します。
一生治らないであろう難病の宣告をされ、
徐々に体の自由が奪われながらも、車イスサッカーの練習をする兄に
「右手が動かなくなったら、どうせ(車イスの操作ができなくて)
サッカーできなくなるのに、何故そんなに一生懸命練習するの?」
みたいなセリフを平気で言います。
そのときに返す拓人の言葉がファシリテーティブなのです。
「オレにはいいけど、そんな言い方したら友達に嫌われるぞ。」とか、
みんなで食事しているときに何やら難しい話を熱心にしていると
拓人は「陸人、自分の好きなことが他の人もスキとは限らないから
話題は考えないとな。」みたいなことを言うのです。
人は誰でもいずれ死を迎えるわけですが、
あまりにも若くして死を受け入れなければならない状況に置かれたら、
どんな気持ちになるのか?
主人公の拓人は、何でも明るく前向きに捉えようとしていて、
こんな風になれる人は少ないかも・・・と思いつつ、
「生きる」ことに真剣に取り組む姿に感動させられます。
ドラマを見ながらでも、あ!このセリフ ファシリだ!
と思うことや、この主人公はもっとこう言えば敵を作らないのに・・・など、
ファシリの即席トレーニングができますね♪(*^-^*)
そんな視点を持ちつつドラマを見ると、
同じドラマも二度楽しめるかも知れませんね♪(*^-^*)