とだ*やすこの「いまここ@島本」

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大阪府島本町議会議員
とだ*やすこの活動報告

服部良一参議院議員

2010年04月24日 | とだ*やすこの活動日記
大阪府庁方面へ出かけ、参議院議員・服部良一さん(社民党)の講演会に参加しました。「日米安全保障条約」と「日米地位協定」についてお話を伺いました。戦争も安保闘争も知らないわたしたち世代が、沖縄基地問題や憲法第9条の問題とどのように向き合えばよいのか、ずっと気になっていました。

平和運動も反戦活動もしていない、日の丸にも反対しない、安保条約も闘争の意味も、基地移転問題の現実も理解できていないわたし自身が、さらに若い世代、あるいは「基地は必要」「憲法改正はやむを得ぬ」と思っているだろう多くの人に関心をもってもらうには、いったいどうすればよいのだろう。服部さんに素直にお尋ねしました。

服部さんは「人権」というキーワードをおっしゃいました。沖縄で暮らす人びとの現実を知ると、他人事とは思えない、思ってはいけないことがわかります。米兵が起こす事故事件は、ひき逃げを含む交通事故・殺人事件、レイプ等で年間1000件規模だそうです。そのほとんどがが「うやむや」「泣き寝入り」になっているそうです。

「地位協定」によって基地に逃げ込んだ米兵を日本側が逮捕、拘束、起訴することはできません。それにより、被害者やその家族はなんの補償もなく、今日も明日も、基地を闊歩する米兵の姿を目の前にして暮らさなければなりません。小さな町で小学生の少女がレイプさる悲惨さ。いうまでもなく、米兵が日本国土や日本国民を守るための教育を受けているはずはありません。

今日の講演会が学びの入り口になりました。海軍隊はいつでも世界のあらゆる地域に出動する類の戦力で、特定地域の防衛につく軍ではないと指摘している専門家があるそうです(元内閣官房副長官補、安全保障・危機管理担当)。抑止力としてグアムか沖縄かという軍事的正解は存在しないことになります。

「極東」の平和を守る目的の日米安保条約により、中東地域に戦略的に出向いている冷戦後のアメリカが日本国内に基地を置いていることについて、正しく考えなおす必要もあるでしょう。米中が本格的に衝突した場合、国内基地からの出撃に日本は「イエス」というのだろうか。場合によっては核兵器の使用が、現実として日本国土に迫ってくるということになり、安全保障どころかたいへんな危機にさらされてしまう気がします。

平和は祈るだけでは到底実現できません。「政治」に向き合う必要があります。

画像は「吉田山荘」内の喫茶店(4月17日撮影)
服部良一さんは京都大学で学園紛争の渦の中に身を置き2年で退学。労働運動に関わって西成に住む生活をはじめられたそうです。気さくで穏やかな九州男児。いつもごくごく自然体で接してくださいます。




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