今日は、島本町ふれあいセンター・ケリヤホールで行われた、島本音楽協会の6月コンサートで西洋クラシック音楽を堪能しました。モーツアルトにアラトゥルカという曲があるのですね。かつてわたしは「アラトゥルカ」(フランス語で「トルコ風」の)という名前で、手づくり市にアクセサリーを出店していたので懐かしさが込みあげてきました。
また、夜には「世界ふしぎ発見!」というTV番組でトルコのボスフォラス海峡をめぐるお話が紹介されました。トルコに関する番組が放送されると、10年も前にわたしの講演を聴いてくださったある住民の方が、「今、○チャンネル!みる」(ガチャ!とキレる)と電話で知らせてくださいます。
さて、30代は国際都市香港でさまざまな民族の人と日々触れあって暮らし、ある日、NHKのテレビ番組「イスラームの潮流」(というタイトルいだったと思う)をみて、21世紀の国際社会はイスラーム理解を避けて通れない、とわたしは考えるようになりました。
香港から帰国した後、トルコ共和国イスタンブール近郊で起こった大地震をきっかけに、再びトルコに関心をもつようになり、育児の傍らトルコやイスラームに関する本を読み、さまざまな講演に出向きました。
そして、現在のトルコ共和国やイスラームについて、広く日本人が身近に学べる機会が必要という思いに至り、「日本トルコ文化協会」や京都市の生涯学習事業などに講演の企画を提案していました。
小学校のクラブ活動、PTAの行事、市民の国際交流組織にトルコ料理教室を提案、提供したことも思い出されます。トルコのキリム(手織物)展を開催したり、ナザールボンジュ(邪気を払うお守り)をあしらった手づくりアクセサリーを山崎駅前「すてき発見市」で販売したりもしました。
国際社会で通用する人材育成、英語教育の充実・・・わたしたち大人自身、果たして世界をどれほどに知っているのか、いつも疑問に思っていました。トルコと出会って以来、そもそも国際社会とはなにか、ということを考えるようになりました。
6年以上住んでも香港や香港人のことを多角的に理解しているとはいえない自分がいます。香港人とは、どういう人をいうのでしょうか。香港に住んでいる人?民族的には中国人?広東語を話す人?英国籍の人?今なら中国のパスポートをもっている人?
トルコ人とは、いったいどのような人なのか。現在のトルコ共和国に住んでいる人?民族的にトルコ系の人?トルコ語を話す人?トルコ共和国のパスポートを持っている人?このあたりの感覚は、わたしたち日本人にはつかみにくいものです。
そして集団的自衛権。その是非を問う議論において、わたしたちは、ともすれば東アジアばかりに目を向け、危機感をあおられたり、反日感情を逆手にとられたりしています。
そこには有事の際にアメリカに助けてもらおうという発想も潜んでいます。しかし問題は、アメリカが中東地域で繰り返したような過ちに、今後、日本国と日本人が当事者になって係る危険性です。
このことを真剣に考えなければならない。今ある集団的自衛権の議論はこの視点を著しく欠いていて、わたしはそれがとても怖い。わたしたちの国際感覚、国際理解は概して未熟です。
国土の97%がアジア大陸にあり、ヨーロッパ諸国・アラブ諸国との歴史的交流と軋轢の経験が豊かで、イスラーム教徒の多いトルコ共和国から学ぶことは多い、とわたしは思います。
画像
5月のある日、大山崎のおもてなし講座に参加しました
大山崎コーヒーロースターさんのカッピング講座
シングルオーリジンの豆と珈琲の香りと味を
丁寧に味わい、さまざまに表現します
珈琲文化をヨーロッパに伝えたのは
オスマン時代のトルコといわれる
トルコの村々で、オープンカフェに座って
トルコ珈琲を飲んでいる男性の姿をみました
また、夜には「世界ふしぎ発見!」というTV番組でトルコのボスフォラス海峡をめぐるお話が紹介されました。トルコに関する番組が放送されると、10年も前にわたしの講演を聴いてくださったある住民の方が、「今、○チャンネル!みる」(ガチャ!とキレる)と電話で知らせてくださいます。
さて、30代は国際都市香港でさまざまな民族の人と日々触れあって暮らし、ある日、NHKのテレビ番組「イスラームの潮流」(というタイトルいだったと思う)をみて、21世紀の国際社会はイスラーム理解を避けて通れない、とわたしは考えるようになりました。
香港から帰国した後、トルコ共和国イスタンブール近郊で起こった大地震をきっかけに、再びトルコに関心をもつようになり、育児の傍らトルコやイスラームに関する本を読み、さまざまな講演に出向きました。
そして、現在のトルコ共和国やイスラームについて、広く日本人が身近に学べる機会が必要という思いに至り、「日本トルコ文化協会」や京都市の生涯学習事業などに講演の企画を提案していました。
小学校のクラブ活動、PTAの行事、市民の国際交流組織にトルコ料理教室を提案、提供したことも思い出されます。トルコのキリム(手織物)展を開催したり、ナザールボンジュ(邪気を払うお守り)をあしらった手づくりアクセサリーを山崎駅前「すてき発見市」で販売したりもしました。
国際社会で通用する人材育成、英語教育の充実・・・わたしたち大人自身、果たして世界をどれほどに知っているのか、いつも疑問に思っていました。トルコと出会って以来、そもそも国際社会とはなにか、ということを考えるようになりました。
6年以上住んでも香港や香港人のことを多角的に理解しているとはいえない自分がいます。香港人とは、どういう人をいうのでしょうか。香港に住んでいる人?民族的には中国人?広東語を話す人?英国籍の人?今なら中国のパスポートをもっている人?
トルコ人とは、いったいどのような人なのか。現在のトルコ共和国に住んでいる人?民族的にトルコ系の人?トルコ語を話す人?トルコ共和国のパスポートを持っている人?このあたりの感覚は、わたしたち日本人にはつかみにくいものです。
そして集団的自衛権。その是非を問う議論において、わたしたちは、ともすれば東アジアばかりに目を向け、危機感をあおられたり、反日感情を逆手にとられたりしています。
そこには有事の際にアメリカに助けてもらおうという発想も潜んでいます。しかし問題は、アメリカが中東地域で繰り返したような過ちに、今後、日本国と日本人が当事者になって係る危険性です。
このことを真剣に考えなければならない。今ある集団的自衛権の議論はこの視点を著しく欠いていて、わたしはそれがとても怖い。わたしたちの国際感覚、国際理解は概して未熟です。
国土の97%がアジア大陸にあり、ヨーロッパ諸国・アラブ諸国との歴史的交流と軋轢の経験が豊かで、イスラーム教徒の多いトルコ共和国から学ぶことは多い、とわたしは思います。
画像
5月のある日、大山崎のおもてなし講座に参加しました
大山崎コーヒーロースターさんのカッピング講座
シングルオーリジンの豆と珈琲の香りと味を
丁寧に味わい、さまざまに表現します
珈琲文化をヨーロッパに伝えたのは
オスマン時代のトルコといわれる
トルコの村々で、オープンカフェに座って
トルコ珈琲を飲んでいる男性の姿をみました