TOTOからはじまったイモづる式音楽日記

旧タイトル:TOTOからはじまるLA FUSION CONNECTION~ネタはフュージョンやらAORやら。

REMINISCENCE / 松本圭司

2008-07-07 23:11:10 | J-FUSION
昨年の櫻井哲夫GENTLE HEARTSツアーの時に会場で購入した松本圭司のソロアルバムです。
言ってみればスルメ。聴くほどに味わいがありますね、これ。
買った当初はノイズをパーカッション代わりに使った打ち込みの音に違和感があって、正直ほとんど聴いてなかったんですよ…。

ところで小生、毎日の通勤は未だMDユーザーなのですが、その日のMDは50枚以上積み上がったCDを録音したMDの山から適当なものを選んで聴いているのであります。もちろんMDにはタイトルも何も書いていない。MDプレーヤーのスタートボタンを押すまで何が始まるのかわからない…(曲が始まってもなんだかわからないのがたまにあったりもしますが)という使い方をしているんです。この方法だと、たとえ買って失敗したと思ったCDであっても、聴かざるを得ないわけです。
ちなみに小生があえてデジタルプレーヤーにせずにMDにこだわるのはこれもその理由の一つ。IPODのアルバムシャッフルでもいいんだろうけど、やっぱり意思が弱いもので聴きたくないと思ったらすぐにTRIXとかTOTOとかに走ってしまいそうで…。MDなら否が応でもこの1枚だけですからね。おかげで最初は気にもとめてなかったアルバムが実はスルメで味わい深いものだったなんて発見ができるわけですから。

で、話を戻しますがそんなわけで、あんまり聴いてなかったこのアルバムですが、時折今日のMDに当たってしまうことがあったりすると聴かざるを得ない。でも、そんなのを繰り返していくうちに…そのうちだんだんハマってきてしまったんですね、これが。
何て言うのか…ノリノリのフュージョンじゃないし、カッコイイっていう雰囲気じゃないけれど、雪景色のアルバムジャケットに象徴するような寒々しい無機質な打ち込みサウンドの上に載る、自然の持つエネルギーが感じられるような心温まるような優しいメロディ。その無機質さとほのぼのとした温かくて時にポップなメロディのコントラストがまた宇宙的で不思議な感覚なんです。そもそも小生こういうバラード中心のアルバム自体ほとんど聴かないんですけど、聴くほどにその魅力にハマるんですね…やっぱりこの人のセンスは小生の琴線に触れまくりです。
ちなみにこのアルバムの演奏は全て松本クン1人でやってるようです。でもTHNKSに載ってるからベースの一部は熊谷望さんがやってるのかな。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする