ブツ切り

北陸新幹線が開業すると・・・並行する在来線は第三セクターとなり経営分離されます。
なんとなくはわかってたけど、改めて見てみると結構凄いことに。
長野から金沢までのほぼ250kmが全てJRから経営分離。しかも・・・各県ごとの会社に分かれるということで、なんとその間の路線がブツ切りされて4社にまたがることに。

東北本線の盛岡~青森間もたいがいの距離だけど、なんとか2社またがりで済んでるのにね・・・。それでもその区間を通しで乗った場合の運賃はJRの1.5倍になります。ところが、北陸の場合4社に分離、ということでそれぞれがそれぞれの運賃体系を持つことになるわけですから、それこそ通しで乗った場合1.5倍で済むかどうか・・・。まだ運賃が発表されてませんからなんともいえないけど、下手すりゃ倍くらいになりそうですな．．．。ま、新幹線開通後は趣味人でもないかぎりそんな利用のしかたはまず考えられないのはそりゃそうなんだけどね。でも地元の人は4県またがりはなくても隣接県またがりで乗ることはあるでしょうから、そうなるとただでさえ運賃値上げに加えて県をまたがることで別々の運賃体系がそのまま負担になって・・・倍どころではなくとんでもないことになりそうですな。
確かにトワイライトエクスプレスが廃止になるのもわからんでもない。このまま運行していても運賃の大幅値上げは避けられないし、もとよりJRを含めて4社の路線をまたがって走るだけに運賃精算が面倒なことこの上なし。表向きは車輌の老朽化なんだけど、やっぱりこの問題が一番なんでしょうね。

結局・・・新幹線で恩恵があるのは東京を往復する人くらいなもので、地元の足という意味では単純に負担が大きくなる、ってことだけなんですな。要は儲かる新幹線はJRがおいしいところだけをとって、儲からない在来線は地元に押しつけて厄介払い・・・と。なんだかいい商売してるな、って感じるJR。

今日の通勤音楽
TIME NO LONGER / KAZU MATSUI PROJECT
THE GRAND PECKING ORDER / OYSTERHEAD