TOTOからはじまったイモづる式音楽日記

旧タイトル:TOTOからはじまるLA FUSION CONNECTION~ネタはフュージョンやらAORやら。

GOIN' HOME

2004-11-30 00:53:40 | TOTO&FUSION
一日空きましたが、JOSEPH WILLIAMS 3の聴き所、「GOIN' HOME」についてです。
TOTOバージョンとJOSEPHバージョンをこうして聴き比べてみると、まず感心するのがTOTOのアレンジの緻密さです。JOSEPHバージョンではギターのリフが前面に出ているんですが、こういっちゃ何ですが面白みのない単純なロックンロールなリフで、LUKATHERの縦横無尽なギター使いに比べると一聴してレベルの違いを感じます。また、TOTOバージョンではシンセの音があちらこちらに効果的にちりばめられていて音に厚みを持たせてますが、JOSEPHバージョンではシンセの音は瞬間的な効果音的に入るだけです。そしてオルガンの使い方も全体を通じて単純にかぶせているだけで、DAVID PAICHの一瞬の隙を突くようなオルガンの入れ方に比べればやっぱり平坦な印象です。
とはいえ、コーラスの厚みはJOSEPHのお家芸なんでしょう。JOSEPHバージョンのコーラスの厚みは逆にTOTOバージョンの薄さを気付かせてくれます。それとやっぱりBOBBY KIMBALLとFERGIE FREDERICKSENの共演は、良かれ悪しかれそれだけで聴き応えあるものですね。TOTOバージョンでは途中のブレイクがギターソロ、ギターとシンセのユニゾンで構成されていますが、JOSEPHバージョンではこの3人が交互にボーカルソロを披露してくれます。ただFERGIEの声が高すぎるのか、なんか犬が吠えているように聞こえてしまうのが妙でしたけど。
結局のところ、この印象の違いは曲のコンセプトがTOTOはAOR、JOSEPHはロックンロールを意識したアレンジをしたっていうことで。
このアルバム、BILL CHAMPLINのエフェクトボーカルが印象的な「LOVE IN THE REAR VIEW MIRROR」やLUKATHERのソロが聴けるめちゃめちゃ明るいロックンロール「EVERYWHERE I GO」、いかにもJOSEPH節という「TOP DOWN GIRL」なんかもいい曲です。
最後にこのアルバムのPLAYERです。
MARK T. WILLIAMS(ds)~JOSEPHの兄貴だそうです。
JAMES HARRAH(g)MIKE PORCARO(b)JOEY CARBONE/JOSEPH WILLIAMS(keys)がこのアルバムを通してのバンドメンバーになっています。そしてゲストが
STEVE LUKATHER/NED DOHENY/JAY GRAYDON/MARK T.WILLIAMS(g)
TONY FRANKLIN/JENNIFER CONDOS/MARK T.WILLIAMS(b)
STEVE PORCARO/DAVID PAICH/PAUL GORDON/DENNIS MATKOSKY(keys)
BOBBY KIMBALL/FERGIE FREDERICKSEN/BILL CHAMPLIN/NED DOHENY/SHERWOOD BALL/MARK T.WILLIAMS(vo)
という顔ぶれです。あ、もちろんプロデュースはJOEY CARBONEです。しかしJOSEPHの兄貴ってむっちゃマルチなプレーヤーなんですね。
曲ごとのクレジットが掲載されてないので、誰がどの曲をやっているのかが全然わからないんですけど、解説に少しくらい触れているかと思いきや、歌詞について解説してやんの。「青春の燃えるような恋。彼女の部屋で、車のバックシートで愛し合ったふたり...」とか書いてんじゃねえよバカヤロコノヤロメ。
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