TOTOからはじまったイモづる式音楽日記

旧タイトル:TOTOからはじまるLA FUSION CONNECTION~ネタはフュージョンやらAORやら。

CHEMICAL REACTION / RX

2007-04-20 00:44:00 | J-FUSION
ということで、RXのデビューアルバム、「CHEMICAL REACTION」のご紹介。

1.S.T.F
いきなりプログレチックで緊張感あふれる変拍子バリバリフュージョンが展開。ギターはなんと渡辺香津美。氏のギターもまたプログレチックな重々しいソロを披露します。
ゼノン石川のベースの軽さはメチャメチャフュージョンなんですけど、対するライデン湯沢のドラムはこれまたメチャクチャヘヴィ。この対比がまた面白い。
2.FUNKAHOLIC BROTHERS
今度はTOPS HORNSが参加するファンクナンバー。ゼノンのチョッパーがさえますが、これまた重いノリのファンクがやはり悪魔の面影を残します。妙なところで市川秀男というビッグネームジャズピアニストも参加。一瞬のソロだけなんですけどね、なんかもったいない使い方のように感じないでもない。
3.CHEMICAL REACTION
タイトルチューンはキメがバリバリの悪魔版CASIOPEAって感じでしょうか。斉藤ネコのバイオリンも入ってますンで、CASIOPEAというよりJIMSAKUか?
4.TEA FOR THREE
ピアノトリオにバイオリンが入るという、笑ってしまうようなジャズナンバー。ピアノは市川秀男でバイオリンは中西俊弘。なんともメタルッぽいドカドカとしたタムまわしの入る4ビートです。ライブでやったらドラムがうるさくて他の楽器が全然聞こえなそう。ソツなくこなすゼノンはともかく、ライデンにとってはちょっと無理があるところがまたご愛嬌。
5.LOVE FLIGHT
デーモン小暮閣下の声を無断でサンプリングして使用しているファンキーなボーカルナンバー。ヴォコーダーを使ってゼノンが歌ってます。曲もデーモン閣下によるもの。なのにファンキー。聖飢魔IIの奥深さを感じます。
6.DEVIL’S TONGUE
和田アキラのギターと斉藤ネコの狂ったようなバイオリンをフィーチャーしたライデンによるヘヴィでおどろおどろしいインストナンバー。
7.ORANGE RAIN
本多俊之のソプラノサックスをフィーチャーしたほのぼの系フュージョン。怪人松崎様のさわやかで軽いシンセに対するライデンのドラムの重いこと。でもそれがなんともいわれぬ味なんです。
ちなみにエース清水長官もギターで参加。本多さんが天使に見える~。この曲のコンセプトは天使と悪魔か?
8.CHICKEN OR BEEF
この曲も本多俊之フィーチャー。一瞬本多さんの曲か、それともDIMENSIONか、はたまたT-SQUAREかいなと思うようなサックス系ジャパニーズフュージョンの典型のようなナンバーです。
9.BAD AGAIN
ジョー・リノイエのボーカルナンバーです。曲はSgt.ルーク篁III世による壮大なバラード。このあたりは聖飢魔IIのアルバムに入っていてもおかしくないかもしれない。決してヘヴィメタじゃないんだけどね。
10.WAR CLOUD
ライデン独特のプログレチックでCHICK COREA ELECTRIC BAND風なフュージョンナンバー。ライデンのドラムソロもしっかりフィーチャーしてます。
11.信天翁
Sgt.ルーク篁III世の壮大なギターと、ゼノンのフレットレスをフィーチャーした、アルバムのラストを飾るに相応しい文字通り世紀末を思わせるような寒々としたバラードインストです。

正直言ってライデンのドラムは全然フュージョンっぽくありません。多分ヘヴィメタそのまんま。でもそこにテクニシャンであるゼノンのベースが乗っかることで醸し出す絶妙なミスマッチ感こそがRXの味です。面白みです。そしてそれを活かしているのが怪人松崎様こと、松崎雄一のアレンジ。この三位一体感が唯一無二のフュージョンバンド、RXなんですな。

WIKIPEDIAによれば、ゼノンは元々フュージョンバンドのベーシストだったそうですね。なるほどですね。聖飢魔IIが紅白歌合戦に出場した際、いきなりベースソロから始めたという伝説もまたゼノンならではの勲章です。

RX are RAIDEN YUZAWA(ds)XENON ISHIKAWA(b)YUICHI MATSUZAKI(keys)
DEMON KOGURE/JOE RINOIE(vo) YUUKI MIYAKOSHI/KAZUMI WATANABE/AKIRA WADA/MASAKI SUZUKAWA/ACE SHIMIZU/LUKE TAKAMURA(g) HIDEO ICHIKAWA(keys) MITSURU KANEKUNI/TOSHIYUKI HONDA(sax) TAKASHI KUDO(tb)SHIGERU TERAUCHI/JYUNICHI KAWASAKI/SHIN KAZUHARA(tp) NEKO SAITO/TOSHIHIRO NAKANISHI(violin)

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