雪の比良山系権現山に行く

今日の休みは雪のある山に行こうと思ってて、どこに行こうかと考えていた。
しかし１３時半には家に戻らなければならない用事ができてしまったので「手近で満足度が高そうなところ・・・」ということでグリーンシーズンには時々来る比良山系の権現山に行くことにした。
折りしも昨日に雪が降ったばかり、新雪の上を歩ける！
でも、これが吉と出るか凶と出るか・・・。

ということでとりあえず、朝６時半起きで出発。


（左）対岸から比良山を見たときは雲に隠れ全然姿が見えなかったが、ここまで来ると若干見えてきた。
どちらにしても天気は悪いようだ、この時点ではそう思い期待しないことにしていた。
（右）昨晩降った雪のせいで登山口もこの通り。
ホントならこの周辺にクルマをデポする予定だったのだが２ＷＤ＋スタッドレスのクルマでは早々にスリップして坂が上れず、かなり下のほうに止めざるを得ず余分に歩く羽目になった。
時間が限られているのに余分に歩くことになって少々焦る。

そして今日はスノーシューをクルマに積んできてはいたが持っていかないことにした。
ルートと起伏、それに雪の具合も考えスノーシューよりも壷足で行けるところまで行き、途中出てくる急登ではクランポンで行こうと考えたから。


（左）少しずつ高度を上げていくとそれに伴い雪も増える。
空が開けたところでは膝までの雪だ。
そして青空が出てきた！
イイ傾向だ♪
（右）誰の踏み跡もない登山道をラッセルしながら上がっていく。
シンドイけど楽しい♪
ちなみに雪はまだ早い時間帯だけあって軽くサラサラで意外に歩きやすく気持ちよい。


（左）樹林帯の中は膝下までの雪なので（その下に古い雪がある）壺足ラッセルでも意外にいける。
（右）霊仙山との合流点を過ぎ、急登が出て来たところでいよいよクランポン装着。


（左）クランポンをつけると当然ながら足が重たくなって進むペースが一気に遅くなり休憩も増える。
雪だんごのようにたくさん付着する訳ではないがそれなりに雪もつき、とにかく重く感じる。
写真のような緩やかなところが出てくると「外そうかな・・・」とか思うけど、この先にも急登が出てくるのが分かっていたので外すことなく進む。
（右）急登ではキックステップで蹴りこんでいくと前爪がザクっと新雪の下にある硬い雪に刺さるのが分かる。
前爪がある１０本爪を買うて良かった！と思える瞬間（笑）
しかしヘロヘロになって疲れてくるとキックステップに力が無く上手く刺さらずズルズル滑る。

ところでスノーシューの時にはゲイターを使わない私ですが、今日は壷足なので着用。
コレ必須です。


（左）最後の急登を直登し山頂着。
当然ながら誰の踏み跡もなくキレイ。
（右）山頂の吹き溜まりは股下まで埋まる。


セルフタイマーで。
青空見えてラッキーだ♪


尾根伝いに少し歩いてみたが、琵琶湖側にはスッパリ切れ落ちた雪屁がそこいらに出来ており危険なので樹林帯の中を歩くようにする。
ホントはホッケ山や蓬莱山まで歩きたいところではあるが今日は時間の関係上無理なのが残念。


グリーンシーズンには何度も来たことあるが、雪シーズンは初めて。
前者とは違う景色に感嘆。
どうして雪景色を見るとこんなにワクワクするのだろうか。


（左）樹林帯の中には風が当たり雪面がアイスバーン化しているところもあり、クランポンがザクっと刺さり有効性を実感する。
尾根付近は股下まで雪に埋まるようなところもあれば、アイスバーンもあり変化に富んでいる。
クランポン持ってきて、そして買うて良かったと思った。
無かったら敗退してたな、多分。
（右）私の奥にもスッパリ落ちた雪屁がある。


（左）ここでラーメン食いたいところであったが、なんせ寒い！
それまでとは比べものにならない冷たい強風が吹きつけ、ビーニーの下に僅かに出ている耳たぶや首がメチャメチャ冷えてきて痛くなるほど。
なので山専ボトルのレモンティだけを飲んで、目に景色を焼き付けて降りるとする。
（右）標高は１０００Ｍ弱ではあるが環境は厳しい。
時間は１１時前、１３時半までに帰宅しなければならないのでペース配分を考えながら登ってきたが、いい具合だ。


山頂直下はご覧のように結構急斜面です。
でもグリーンシーズンに比べてどこでも好きなところを歩けるということや、下りなんかでは雪がクッションになるので膝への負担が少なく意外に良い点も多いなと思った。


（左）上りの時間に比べて下りはビックリするくらいに速い。
なのでしょっちゅう止まっては空を見上げたり景色見たり楽しみながら降ります。
（右）写真で見ると真っ白けで起伏やらが全然わからんな（笑）


（左）そして風が当たらないちょっとした平地に出たのでランチタイムにする。
新雪を踏み固め座る場所を作り、風除けの穴を掘ってその中で湯を沸かす。
こういう時スノーショベルを持ってきてると立派な物が作れるが一人ではそんなことするの面倒なのでコレでＯＫ。
今日のメニューははエースコックのワンタンメン＆定番の餅＋おにぎり。
ＬｉＬｉＳｕｋｅさんのようにもう少し贅沢な気分に浸れる一品を追加したいと常々思っているが面倒になっていつも同じ（汗）
（右）空は青く気持ちよい。
イイ時に来れてラッキーだ、来てよかった。


そして１２時４５分頃にクルマのところに戻り、１３時半前に帰宅。
素晴らしい時間取り。
景色もスケジュールも気持ちの良い山行きだった。

今シーズンは雪の当たり年だと思うが、まだ楽しみたい。
コンディションも良く、行ける機会はあるだろうか？

壺足ラッセル

朝から行ってきました。
つづく。