平成塾は、この日から基本練習を終わらせ上級コースに突入しました。
今までは本当に捕って投げるだけの基本でしたが、ここからは実戦で役立つ細かい技術を教えて行きます。
で・・・ 遅れて現れたのがこやつら。
学校の行事でお化け屋敷をやっていたんだそうな。
顔に血糊を付けるというのはお化け役として解るんだけど、腹の血糊って何なの?
盲腸手術の失敗?
それのどこが怖いんだ?
怖いのは患者だけだと思うんだが・・・
そうこうしている内に、他の塾生達は膝のストレッチを始めます。
いつもやっている、あの厳しいストレッチの意味が、今日理解できますよ。
右ひざを入れたら左ひざ。
簡単なようでいて、なかなか素早く出来ません。
しかも10秒も繰り返すと、みんな腰が浮いて来ます。
お互いにチェックしながら素早く右左。
ひざが地面に付かなくなって来ました。
そのひざの使い方を意識させてキャッチボール。
ここまでは、みんな何の為のストレッチだったのか解ってません。
さて、ここからが本番スタート。
いつものようにゴロを捕球させますが、今日はゆっくりのゴロをゆっくり捌きます。
ゴロを捕る際には、右ひざを充分に意識させて。
投げる時には左ひざを意識させます。
ここで塾長のお手本。
右肩も左手首も痛いんだから、何回もやらせないでね。
まず必ず正面に入って打球を待ちます。
続いて右ひざを内側に入れる事により、素早く腰の位置を下げる事が出来ます。
みんなはしゃがむと言うより、完全に腰を落としちゃうんだけど。
ここで注意したいのは膝が地面に付きそうなんだけど、体重が左ひざに載っているという体勢。
完全にしゃがんでいないので、素早く立ち上がる事ができます。
ここがミソ。
体重が載っていた左ひざを内側に入れます。
すると、これだけで左足に載っていた体重が、右足に移動しますよ。
この時の体勢をよく見て下さい。
上半身の位置は捕る時も、投げる直前も立っている中心にあるでしょ。
なのに体重は左足、右足、そして最後の左足へと移動します。
最後は左足に軸足を移して投げ切ります。
この時、初めて上半身が軸足の上に移動するんですね。
これは捕ってから投げるまでが早い野手のテクニックです。
捕球の為の腰を落とす作業から、投げる方向にステップして、きっちりと投げ終えるまでの一連の動作を膝の動きだけで素早く終わらせます。
と・・・ とても大切な解説をしながら、お手本を見せていたのに。
一塁手役のタイラが塾長の送球をまともに頭で受けました。
これには塾生達がバカ受け。
腹を抱えて笑いだします。
場が真面目であればあるほど、いったんスイッチが入ると笑いが止まりません。
ってか・・・構えたグローブめがけて投げているのに、そのままボールがグローブを素通りするか?
仕方がないので笑いが収まるまで休憩。
なんとも情けない休憩となりました。
ヨチヨチ 痛かったね~
もう笑いを取らないで、ボールを捕ってね。
その動作を踏まえて、ゴロを捕球させてみると。
ゴロに対する入り方が変わりましたね。
今までは捕ってから投げると言う別々の動作でしたが。
既に捕球体勢に入る所から、一連の動作になって来ました。
同じ腰を落とすのでも、ベタッと座り込むのではありません。
それでいて、しっかりと腰は落ちていますね。
捕球後の左ひざが良いですね。
一瞬にして軸足に体重が載ります。
まだ立ちあがる前に、既に右足に体重が載っているので、ここからすぐに投げられますよ。
捕球体勢も格段に良くなりました。
捕ってから投げ終わるまで0.2秒。
身体の使い方ひとつで、これだけ早く動作を終わらせる事ができます。
キャプテン、練習するのは良いけど、そこにいたら邪魔よ。
このあと、塾生達はクイックターンを教わります。
これは右利きの野手が、捕球後に右側に投げる際のテクニック。
これをマスターすると、どこへ投げるにも捕ってから投げ終わるまで早くなるんだけど。
このクイックターンは、最初から簡単に出来る奴と、なかなか出来ない奴に別れる厄介な技術なんです。
ここではパタが意外な才能を発揮しましたよ。
さて、次回の練習は今回の復習と、バッティング技術を教えます。
みんな素振りして来いよ~
つい先日の練習では、頭から水をかぶって熱中症対策をしていたのに。
こんな雲でしたよね。
それが、あっと言う間に秋が来て、一気に肌寒くなりました。
食欲の秋、読書の秋、そしてスポーツの秋到来。
今日の練習では、内野手のステップを教えますよ。
この技術、知っている選手と知らない選手では大違い。
上手い野球選手なら必ず出来る技のひとつです。
日頃テレビで野球を見ていると、何気なく見過ごしてしまうステップなのですが。
ステップひとつで、ボールを捕ってから投げるまでの時間が半分以下になりますよ。
みんな必ず習得してね。
わかってんだろうな!