インテリジェント ワークス

子供達との泣き笑い

言い訳

2020年08月23日 | 塾長の独り言

今の世の中、新型コロナの蔓延で大変な事になっています。
勿論罹患された方々には心より御回復を願うばかりですし、付近で発症があった方々には細心のご注意をお願いするばかりです。

命の危険を伴う流行性疾患の登場と共に、経済活動も回らなくなりつつあります。
みんな大変な状態に追い込まれていて、一朝一夕には解決できない問題ばかりでしょう。

ですが、こんな八方塞に追い込まれた時って、人は本性を現します。
こんな世の中になったのはコロナのせいだと叫ぶ人々。
政府の対応が悪いと現政権を批判する人々。
役所に詰め寄りPCR検査を受けさせろと無理強いする人々。

それだけではありません。
僕の周辺では仕事を失った人々。
仕事は維持出来ているものの、給料が下がった人々。
そして助けを求めて来る人々が大勢います。

皆さんの状況はとてもよく解かります。
自分ではどうにもならない状況に追い込まれているのでしょう。
誰でも良いから救いの手を差し伸べて欲しい気持ちも理解できます。

でも、こんな時に〇〇が悪いと叫んで事態は解決しますか?
本当に今出来る事を全てやってみましたか?
こんなご時世に、今までの安泰だった生活をそのまま維持しようと考えていませんか?

僕はそんな考え方が大嫌いです。

平成塾では、子供達に現状に満足する事無く、常に努力する事を教えて来ました。
それは野球、勉強、私生活に関係なくです。

けれども努力を怠る事なんて簡単なんです。
今日は疲れたから。
明日も忙しいから。
そして、もっとも嫌いだった言葉が、時代が違うから。

子供も大人も努力するのに時代なんて関係ねーよ。
今自分が出来る事をやってみろよ。
まずは環境や他人を責める前に、やらなけりゃならない事が沢山あるじゃねーか。

大した仕事もしてないのに、今まで普通に給料が出ていた事の方が不思議なんだよ。

今、自分を顧みなかった多くの人々が、本当の自分を見直す時に来ていますね。


高校受験を控える卒部生とお母様へ

2020年08月16日 | 塾長の独り言

これから高校受験を行う卒部生とお母様に、今日は勉強に関するアドバイス。

勉強と言うのは野球で言う練習と同じです。
そしてテストは試合と同じ。
つまり試合で勝つ為には漠然と練習していても、決して良い結果を得る事が出来ません。

よく聞く話しで、この前のテストは75点を取ったから、次は80点を目指しましょうと言うお母さまがいらっしゃいますが、これは勉強のさせ方を根本的に間違えています。
もしも成績を伸ばしたい、または受験で成功させたかったら、取った点数では無くて落とした点数に注目して下さい。

例えば数学で70点を取って来たとしましょう。
そこでは30点を落としているのです。
何の問題で30点を落としたのか、それを表にして記録して行きます。
例えば図形の証明問題で25点、単なる方程式の計算ミスで5点と記入して行きます。
勿論全ての科目を記録する必要は無く、受験に必要な主要5科目だけで良いでしょう。

これを行う事により、不得意な問題が浮き彫りになって行きます。
後はそれを徹底的に復習して、苦手な問題を潰して行くんです。

このマイナス点数が1回の中間テストや期末テストで何点以下に抑えるなんて目標や、ご褒美、ペナルティが有ってもモチベーションアップに繋がるかも知れません。

また、テストを受ける機会は多ければ多いほど、自分が苦手とする問題がより一層はっきりします。
こうする事により日々の目標がはっきりしますので、漠然と長い時間を勉強するより、遥かに効率的で成果の上がる学習になると思います。

中学校3年生になってから、受ける高校が無いと慌てる前に、自分の弱点を無くしておきましょうね。



卒部生の父兄より

2020年08月15日 | 塾長の独り言

塾生達が卒部しても、そのご父兄より色々とお話しを聞かされます。
意外と同じ事を言うご父兄が多いので、今日はそのご意見に回答してみたいと思います。

中学1年生のご父兄より

うちの子は中学に入ってから花開いたみたい。
家ではほとんど勉強していないのに、学校での成績はわりと上位にいるんです。

回答: それはですね、あなたのお子さんが稀に見る天才児か、周囲の子供の頭が悪いかのどちらかです。


中学2年生のご父兄より

うちの子は毎日塾に行かせているのに、ちっとも成績が伸びないんです。

回答: それはですね、ダイエットマシンを買ったのにちっとも痩せないのと同じです。


中学3年生のご父兄より

もう行ける高校が無いんです。

回答: それはですね、高校に行く事を目標にしていたからです。


意外と多いこの相談。
参考になりましたでしょうか。


裏切り

2020年08月10日 | 塾長の独り言

平成塾を運営していて一番辛かった出来事と言えば、あるコーチの裏切りでしょう。
僕はこのコーチを最も信頼していましたし、事あるごとに相談も持ち掛けていました。
時には笑い、時には涙しながら子供達の現状を話し合い、ともかく子供達の為になる事をやれるよう頑張ろうと、お互いが誓っていたものだと信じていたのです。

ですが、ある飲んだ席で、このコーチが平成塾に参加しているのは全く別な目的があると告げられます。
これを聞かされた時はハンマーで脳天を叩かれたような気分で、一緒に乗った帰りのタクシーの中で一言も発せられなかった事を覚えています。

もともとこのコーチはTPOを弁えないで、あまりにも軽率な言動を繰り返す所はありました。
それはこの発言を聞かされる数年前の出来事ですが、ある別なコーチが不祥事を起こしたのでコーチを辞めたいと電話で申告をして来た事があったのです。
たまたま僕はその日は忙しくて、その電話での会話継続が難しく後ほど改めて話そうと言う事になったのですが、その電話をかけて来たコーチが次に電話をしたのが当該コーチでした。

不祥事を起こしたと主張するコーチの口調、更にはエコーが響く通話音。
まともに考えれば、電話はオープンボイスになっており、後ろで誰かが聞いているのはすぐに判ります。
にも関わらず、当該コーチはある事無い事話し始めました。
このコーチを慰めようと思ったのか、そんな不祥事は自分もやった、それだけじゃ無くて他にもあいつもやったし、こいつもやったしと本人の思い込みをあたかも事実のように伝えてしまいました。

これこそ飲んだ席で言うなら冗談で済んだかも知れません。
ですが午前中の電話で現役のコーチが発言した内容は非常に重く、この話しはその日の内にお母さんネットワークを通じて近隣の団体に伝わりました。

何と言う思慮の浅さ、何と言う愚かさ、この噂を他の団体から聞かされた自分は、呆れかえって物が言えませんでした。

更に当該コーチ本当は参加できる練習にも顔を出さなくなって来ます。
その日は当該コーチが自分の野球がある事は知っていました。
ただそれは午後1時からの試合で、こちらを11時に出れば集合時間は充分に間に合うタイミングだったのです。
平成塾は8時から足立東校で練習が行われており、指導者がほとんど休みであった事も知っていた筈でしたが、このコーチがグラウンドに現れる事はありませんでした。

そんな時の先の発言です。
そのショックは筆舌に表し難いほどのショックを受けました。
子供の為の団体と言う自負があったからこそ、学校や協議会を敵に回してでも子供の為と戦って来たんです。
本当に子供達の為に出来る事をやろうと思ったからこそ、大人の都合で平成塾を利用しようとする団体を排除して来たのです。
ところが、どうでしょう。
実際にはそんな事を微塵も考えていない人がコーチとして在籍していたと言うのは、まさしく裏切り行為以外の何物でもありませんでした。

翌日、その日は平成塾の納会前の親子大会の日であり、グラウンドで僕はそのコーチに昨夜の発言の真意を問いました。
するとそのコーチは、飲んだ席の発言なんかどうでもいいだろと会話を一方的に終わらせたのです。
もしここで、昨夜何かまずい事でも言いましたか?などと発言があれば、まだ救いようがあったでしょう。
ですが、このコーチは明らかに自分の発言を覚えていました。

故談志師匠の言葉で、酒がその人を変えるんじゃない、酒がその人の本性を暴くんだと言う有名なセリフがありますが、まさにこの件はそれが当てはまるでしょう。

とは言え、最も信頼していたコーチです。
発言が軽率で、最近はまじめに練習に出てこない事はあっても、長い時間苦楽を共にした仲間です。
どうしようか本当に悩みました。

ですが、足立ポップスは途中から自浄作用を失ってチームが暴走を始めました。
その結果として多くの子供達が泣く思いをしたのです。

泣いて馬謖を切るの例え通り、このコーチの本音を知ってしまった以上は、ここに置いておく事は出来ませんでした。
これが僕にとってどれだけ辛い出来事であったかは、当該コーチも他のコーチも知る由は無いでしょう。


離脱

2020年08月02日 | 塾長の独り言

平成塾が所属していた開かれた学校作り協議会。
足立区の全小学校がこのシステムを導入していましたが、この時の辰沼小学校では協議会その物がおかしな方向に進んでいました。

開かれた学校作り協議会は毎月各学校内で会合が行われるのですが、丸西校長、原口副校長の時代には本当に子供達の為に何をするべきかが話し合われていたんです。
参加していたメンバーも、学校における問題や課題をどんどん指摘し、それらをどのように修正して行くべきなのか、誰が音頭をとって行うのかを真剣に話し合っていました。
ですが校長副校長が同時に替わってからは、何か活動が見え辛いおかしな組織に変わって行ったのです。

ある協議会開催日、僕が指定された教室に入ると、そこには今まで見た事が無いような人数がひしめき合っていました。
それまでは協議会に参加する先生達を含めても20人程度の会合だったのですが、その日は見た事も無いお爺さんお婆さんだけでも40人近くの人数が居るのです。
教室に入り切れない程の人数で始まった協議会。
いきなり人数が増えた理由はすぐに判りました。

この日はいつもと違って、足立区の教育委員会からゲストが一人参加していたのです。
足立区の中でも開かれた学校作り協議会で大いなる実績を残している辰沼小学校、今日はその内容を見学に来ましたと挨拶を受けます。
奇しくもこの日は開かれた学校作り協議会が、辰沼小学校の学校評価を発表する日でした。

何もかも今までと違う協議会に、入室当初から違和感を覚えていた僕は、いきなり人数が大幅に増えた理由を隣の席の人に聞きます。
すると、驚くべき回答を得ました。
新しく参加している人達は、全員がある宗教関係者だったのです。

開かれた学校作り協議会として地域の住民の協力する人数を増やしたい学校側と、よく解からない宗教ポイント?つまり地域への貢献を報告したい宗教関係者達との利害関係が一致した結果なのでしょう。
それまで見た事も無いお爺さんお婆さん達が、自分達はこの学校にどんな事でも協力を惜しまないと言うアピールを始めました。

そして配られた冊子を見て僕は腰を抜かします。
そこには学校評価と書かれたA4で30ページほどの冊子が全員に配られました。
この評価をしたのは、開かれた学校作り協議会となっています。

前にも書きましたが、僕はこの協議会で土曜事業部長という役職を仰せつかっておりました。
他にも平成塾には協議会の副会長も存在します。
こんな資料が作られていた事自体二人とも知りませんでしたし、ましてや当時の会長がパソコンを操作出来る技量はありませんでした。
けれども、この資料は明らかにパソコンで作られたものであり、提出元は辰沼小学校開かれた学校作り協議会となっているのです。

実際の開かれた学校作り協議会の幹部が全く知らない内に作成された資料は、副校長がどうだと言わんばかりに読み上げて行きます。
前半は学年ごとの人数や、父兄達の職業分布、更には年間の学校行事の報告が記載されていました。
そして14ページだったと記憶していますが、子供達の学習に関する意欲の記載があります。
そこには辰沼小学校の先生と勉強する事で、だんだん勉強が楽しくなって来た。
今まで解からなかった勉強が、解かるようになって来たと記載されています。
しかも、分からない勉強があると、先生が放課後に個別指導をしてくれると、あたかも今でもこれが継続されているように書かれていましたが、これは原口副校長が学習に付いて行けない子供達を残して、自ら勉強を教えていたものでした。
少なくとも現校長と副校長になってからは、一度もそんな事が行われていない事を知っています。

そして辰沼小学校が誇る土曜事業、わくわくパワーと平成塾の活動が読み上げられました。
こ2つの団体の何が凄いのかと言うと、他の小学校の土曜事業では書道教室や茶道教室、英語教室などが開催されていましたが、集まる人数はせいぜい10人程度なのです。
ところが平成塾だけでも参加人数は50人、わくわくパワーに至っては200人を超える人数が参加しています。
これは勿論現校長副校長の成果ではありませんが、それを教育委員会の前で発表したのは現校長と副校長なのです。

平成塾に関しては素晴らしい団体であって、野球を通じて子供達が礼儀作法と言葉遣いを習っていると発表されました。
これには教育委員会から来られたゲストが拍手をしただけでなく、もっと皆で手伝おうじゃないかと言う流れになります。
これに喰い付いたのが先の宗教関係者達でした。
自分達の団体には野球経験者も沢山いるので、議員先生にお願いしてコーチを沢山派遣しますと言われます。

この発言に校長副校長は大喜び。
これぞ地域一体となった開かれた学校作り協議会の目指す姿ですよねと、猛烈に教育委員会にアピールをします。

そして時間も押し迫った頃、最後から2ページ目の28ページが読み上げられました。
そこには統一学力テストで辰沼小学校は足立区のワースト3位だったと記されています。
するとどうでしょう。
教育委員会も学校関係者も、協議会メンバー全員が次回はもっと頑張ろうで終わろうとしたのです。

これが公務員の論理だと言う事を目の前に叩き付けられました。
敢えて話し合いにしたく無い内容を最後に持ってきたこの手法。
敢えて肝心な内容をわざわざ離して記載するこの手法。

これが民間企業であれば、14ページに記載された内容と28ページに記載された内容に大きな矛盾がある事が読み取れる筈です。
つまり、この小学校では先生の言う事を聞いて勉強しても、決して学力が伸びないと書いてあるじゃないですか。
どうしてこれが問題にならないのでしょう。

この資料は誰が作成して、誰が承認したのでしょう。
どうしてこんなに宗教関係者が一気に増えたのでしょう。
平成塾はあれほど校長副校長と対立しているのに、どうして資料の中ではこれほど賛美されるのでしょう。

ここでも子供達の為の団体が大人に利用されようとしています。
そして、この判断を遅らせると、平成塾は宗教団体に取り込まれる可能性がありました。

この協議会終了と同時に、校長に平成塾は協議会を離脱する事を伝えます。