インテリジェント ワークス

子供達との泣き笑い

2019運動会本番

2019年06月01日 | 歴史

令和になって初めての運動会。

塾生達の活躍を見に、六木小学校へ行って来ました。



天気は曇りという予報でしたが、結構な日差しのお陰で充分に暑い。

日向にいると容赦無く体力を奪われます。
前日、発熱しているにも関わらず、北千住で大騒ぎして御前様の塾長。
待ち時間で既にヘロヘロです。



六木小の運動会、徒競争ではレースの順番を教えてくれます。

これは第3レースですよと言うお知らせ。
応援に来ている父兄達にとっては、非常にありがたいサービスですね。



そして、いよいよ次はパタのレース。

何度も何度も胸を撫ぜて、自分を落ち着かせようとしています。
きっと今まで練習して来た事を思い出しているのでしょう。



号砲一発! いよいよ小学校最後の徒競争のスタート。

横一線の綺麗なスタートです。


この日、残念ながらチビダイは徒競争を棄権。
まだ体力は万全では無いようです。
なので走る塾生はパタ一人。
平成塾の全てを背負って走ります。



今年も平成塾恒例の駆けっこ倶楽部が開始されたのは、運動会本番のおよそ2カ月ほど前。

ようやく春の訪れを感じ始めた頃でした。
目標は2カ月間で50mのタイムをおよそ1.9秒縮める事。
とんでも無い数字に見えますが、走るフォームが適当な小学生の場合には決して不可能では無い目標です。



一番最初のカリキュラムは真っ直ぐ歩く事から。

真ん中のラインを踏まないように、真っ直ぐに足を出して真っ直ぐ蹴らせます。
これによって正しい足の使い方が出来るようになるのですが、意外とみんな出来ないんです。
真ん中のラインを踏んでしまうか、意識し過ぎてスケート選手のような足の運びに。



続いて正しい腕振りと、腿上げのトレーニング。

30秒間で何回できるかを繰り返します。
正しい腕振りをする事で足の回転が速くなり、腿を上げる事によってストライドの幅が広がります。



次はスキップ♪

楽しい時に思わずしてしまうスキップと異なり、スピードを要求するスキップは普段使っていない足の裏側の筋肉を刺激します。
腿上げで太股の前が痛くなりますが、スキップで太股の裏側、そしてふくらはぎがパンパンになりますよ。



そして最後は20mジャンプ。

助走を付けて、20mを何歩で行けるかを試します。
パタの目標は10歩。

この練習を毎週土日、そしてトレーニングを毎日繰り返して来ました。
この20mジャンプも10歩で飛び切る事が出来るようになるまで、あと15cmの所まで来た時に事件は起こります。



それは運動会本番まで、僅か一週間の時でした。

それまで順調にタイムを伸ばして、目標タイムまであと少しと迫った時です。
それまで延びていたタイムがピタッと止まります。
それだけでは有りません、腿上げも高さを持続出来なくなり、20mジャンプに至っては10歩どころか12歩になってしまいました。

原因は明らかです。
順調にタイムを伸ばしたパタは油断して、一番大切なこの時期に練習をサボっていたのでした。
この段階で目標タイムまで0.6秒足りません。
ここまで1.3秒は縮めて来ましたが、駆けっこ倶楽部最後の練習で衝撃の結末が。

がっくりとうなだれるパタと塾長。
なんで?
なんでここでサボる?

言っても仕方がありません。
もう時間は残されていないのです。

苦肉の策として、禁断のトレーニングであるしゃがんでジャンプを30回1セット。
これを運動会前前日まで毎日繰り返すように指示しました。


さあ、運動会当日、果たしてパタは毎日トレーニングをしたのでしょうか。

そんな不安を余所に、スタートの号砲は鳴り響きます。

この組の選手達の中では最も小柄なパタ。
それだけでストライドの幅に不安が残ります

スタートから最初のカーブまでは、ほとんど差がありません。



地道なトレーニングの結果はカーブで現れました。

直線と違い、どうしてもカーブは流れで走ってしまう他の選手達。
対するパタは、カーブでは回転を上げるよう教えて来ました。
カーブに入るや腕振りを意識して、脚の回転が上がるパタ。
みんな同じような脚の持ち主ですが、カーブを抜け切った時にはパタがみんなより1m以上のリードをしています。

後はストライドを伸ばして逃げるだけ。

見事に小学校最後の運動会を1位で飾りました。


たかが徒競争。
されど徒競争。

この小学校時代の徒競争の着順は、大人になっても鮮明に覚えていますし、ましてやこれだけ努力を重ねて来ましたからね。
パタやパタの家族にとっては一生の思い出となった事でしょう。

おめでとうございます。