上級生と下級生、1年目と3年目の違いはあれど、指導陣から見ればドングリの背比べに他なりません。
また、成長過程にある子供達はほんの少し目を離しただけでフォームが大きく変わってしまいます。
良い方に変わってくれるのは嬉しいのですが、時として僅か2週間でとんでもないフォームになっていたりするのです。
キャッチボールの時間は、そんな子供達のフォームチェックから始まります。
随分と軸足に体重が乗るようになって来たブンブン。
体重移動がしっかりして来たので、肩と肘が自由に使えていますね。
投げるバランスもちょっとずつ良くなって来ましたよ。
まだ完全に軸足に体重が乗り切らないナオキ小。
投げる直前の身体の開きが、体重移動の妨げになっています。
ほんの1箇所、直すだけで綺麗に体重が乗るようになりますよ。
そうなると、セカンドへのレーザービームが期待できるようになるかな?
ここへ来て、ちょっと伸び悩んでいるチュウ太。
球の回転も綺麗なのに、球の速度が上がって来ません。
これは下半身の使い方に手抜きが見られるからですね。
左足を出す幅と、左足の下ろし方に原因があります。
最初は辛いけど、自分の太腿にもっと負荷をかけられるようになってね。
小手先のプレーは誰よりも上手いユウタ。
ユウタのプレーを凄くよく表した1枚。
上半身は華麗なプレーをしているように見えますが、下半身と上半身が全く合っていません。
上半身だけでボールを処理すると、確かに早く華麗に見えるのですが、その反面、通常の距離でのスローイングに正確性が無くなります。
もっと下半身を使って、じっくりとフォームを作らなくちゃ駄目だよ。
昔ヤクルトにいた安田というピッチャーを彷彿させるユースケ。
肘は高い所に上がっていないのですが、不思議と肘がきちんと前に出ています。
まだまだ直したい箇所もたくさん有りますが、当面は多くを投げさせた方が良さそうですね。
器用な塾生だけに、今は多くをアドバイスするのを辞めておきましょうね。
今年からキャプテンになったタカ。
投げ終わった形は非常に綺麗なのですが、投げる途中の過程がイマイチですね。
左手の使い方が甘いから、どうしても身体が開いてしまいます。
キャプテンなんだから、次回の練習までに自分で直して来なさいね。
と、そこへ・・・
2周目を終わったローリーが登場。
あの・・・
僕達の事は忘れていませんよね?
すみません。
すっかり忘れてました・・・
さて、こちらは体験参加のショウタくん。
まずはゴロを捕る基本姿勢を教わります。
どんな子供であっても、家の中でボールを転がしてもらった経験くらいはある筈。
そのゴロを転がしてやって、まずはグローブでボールを捕る事に慣らさせます。
コロコロと転がって来るボール。
誰でも簡単に捕れそうなボールですが、1球ごとに基本姿勢で捕らせます。
最初は訳も解らず言われた通りに行うショウタくん。
でも、これが後々とっても大切な動作だと解るようになりますよ。
こんな所から教える平成塾。
まずはボールを使う楽しさを教える事に主眼を置きます。
でも、見ているお母さんは他の塾生と比較してとても心配そうです。
他の子供達はきちんとキャッチボールしているのに、うちの子だけは転がしたボールを拾うだけ。
こんなんで上手くなるのかしら?
ご安心下さい。
何を隠そう、今年からキャプテンに就任したタカも、実はここからスタートしたのです。
さて、キャッチボールも終了して給水タイム。
塾生達には安堵の時間?
けれど、給水に許される時間は僅か1分。
だらだらとおしゃべりしている時間はありません。
すぐに次の練習に移ります。
こちらはノックを始める前の内野組。
全員がこれから始まるノックの注意事項を聞きます。
同じような練習でも、毎回テーマを与えられる塾生達。
この日、新3年生達が大きく変貌しましたよ。