奈良交通 近鉄桜井駅から50円 片道乗車券

昭和60年8月に奈良交通近鉄桜井駅案内所で購入した、近鉄桜井駅から50円の片道乗車券です。


   


鼠色無地紋のA型金額式キレート券売機券で、当時、全国のバスターミナルで良く見かけた様式の乗車券です。

金額式券のような体裁ですが、当時最短区間でも50円という区間は無く、旅客は必要な金額分の乗車券を券売機で購入する仕組みになっていました。区間によっては券売機に必要な金額の券が無く、その金額に到達するまで複数枚の券を購入する必要があることもあります。
ですから、50円というのは当時の最安券ではありましたが、単独で使用することもあるかもしれませんが、小児運賃用もしくは端数用の券であったものと思われます。


   


裏面です。
料金機対応として金額が印字されていますが、実は裏返すと上下逆(天地逆さま)に印字されており、表面の金額の真裏に捺印されています。


この券売機は金額以外の部分がまず印版で印字され、金額部分(ここでは¥50)は第2段階で印字される仕組みとなっており、金額部分が印字される際に裏面も同時に捺印されていたようです。

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奈良交通 八木営業所発行 110円片道乗車券

昭和62年8月に奈良交通八木営業所で発行された、大和八木駅前から110円の片道乗車券です。


   


緑色奈良交通自社地紋の千切り金額式半硬券となっています。
発停留場欄は記入式となっており、「八木営業所」という日付印によって表記されていますが、厳密には「大和八木駅から」ではありませんが、大和八木駅前の案内所で購入していますので、実態として「大和八木駅から」ということになろうかと思います。

金額についても記入式となっていてゴム印で捺印されていますが、仔細に見ると右端部分も点線で切り取られたようになっており、発売金額を計上するための報告片があったものと推測されます。
ですので、この券は常備券ではなく、金額式補充券のような位置づけの券であったものと思われます。


   


裏面です。
何も印刷されていませんが、料金機対策として、表面と同じ金額印が捺印されています。

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広島バスセンター 広島センター発行80円乗車券

平成29年8月に広島バスセンター広島センター発行の80円の乗車券です。


   


黄色HBC広島バスセンター地紋のA型金額式券となっています。ただし、80円区間という区間はないので、実質「金券式」というのが正しいかもしれません。
発駅である「広島センター」は「センター」と記載され、「通用当日限・途中下車・乗継・前途無効」という表記になっています。
乗車券の発行箇所名も「センター利用バス会社発行」と独特な名称で、券の上部に印字されているなど、かなり独特です。

この共通乗車券は、同バスセンターに発着するほぼ全ての近距離路線バスで利用できる共通乗車券で、ここでは各社独自の路線バス乗車券の発売はしていないようです。


   


地紋を拡大してみました。Hiroshima Bus Centerの頭文字をかたどった地紋となっています。


乗車券を発行しています広島バスセンターは広島市や県内バス会社が共同で出資した第三セクターである株式会社広島バスセンターが運営するバスターミナルで、広島の郊外路線バスや高速バスの始発着点となっています。待合所内には路線バス乗車券や定期券、高速バス乗車券を発売する窓口や自動券売機、食品は飲料などを販売する売店があり、自動車駅のような雰囲気です。かつては国鉄バスが「広島センター駅」という自動車駅としていたこともあります。
広島センター駅発行の国鉄自動車線乗車券は残念ながら手元にありませんが、広島センター着の乗車券であればございますので、拙ブログ2017年8月15日エントリーの「中国ジェイアールバス 〇自 広島駅発行 広島センターゆき片道乗車券」で御紹介いたしましたが、以下に再掲のうえ御紹介いたします。


   


広島バスセンターは昭和30年に開業していますが、その後何度も移転が繰り返され、現在の姿になったのは昭和49年10月のことで、広島そごう・広島センター街が同居している「広島センタービル」で、バスセンターは3階に設けられています。

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井笠バス 福山営業所発行 福山から110円区間ゆき乗車券

頂き物ですが、平成20年代の井笠バス末期の頃に福山自動車営業所で発行された福山から110円区間ゆきの片道乗車券です。


   


青色PRCしせつてつだう地紋のB型大人用金額式券となっています。

裏面です。


   


料金機対応として裏面にも社名および金額が記載されています。


井笠バスはかつて軽便鉄道を運営していた井笠鉄道のバス部門でしたが、沿線の過疎化や規制緩和などによる経営悪化のため、会社は破産手続に移行されて平成22年10月末で事業を停止し、その後破産手続に移行し解散してしまっています。緊急処置として同地域のバス会社大手である中国バスが社内分社として中国バス・井笠バスカンパニーを設立して暫定運行を行っていましたが、平成23年1月に中国バス100%出資の井笠バスカンパニーが設立されて現在に至っています。


同社では末期まで硬券の乗車券を発行していましたが、最後まで鉄道を運行していた時代から同じ印刷場で硬券を調製していたようで、昭和46年に鉄道が廃止となってから40年以上が経過していますが、依然として鉄道時代の地紋を使用していたようです。


   


参考として地紋部分を拡大してみました。鉄道時代のままであることが分かるかと思います。

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箱根登山バス 小田原駅発行410円区間ゆきバス乗車券

前回まで、箱根登山バス湯本駅発行の路線バス乗車券を御紹介して参りましたが、小田原駅でも同様に路線バス用の金額式乗車券を発売していましたので御紹介いたしましょう。


   


平成29年6月に箱根登山バス小田原駅で購入した、410円区間ゆきの路線バス用乗車券です。橙色箱根登山自社地紋の金額式千切り軟券で、発駅表記のない「新券」タイプです。

様式は湯本駅のものと同じですが、小田原駅では発行箇所名の記入がなされています。


   


裏面です。

料金機対応の金額表記があります。新券ですので、「円」と「「バス」の追記があるタイプです。


小田原駅は案内所カウンターには高額券しか置いておらず、停留所付近にカバンを持った案内係の方が比較的低額券を所持されていました。
ちなみに、湯本駅では案内所カウンターには券そのものを置いておらず、停留所前に券一式の入ったトランクをテーブルに置いて発売していました。

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箱根登山バス 湯本駅発行230円区間ゆきバス乗車券

前回につづき、同じく平成29年6月に箱根登山バス湯本駅で購入した230円区間ゆきの路線バス用乗車券です。


   


肌色箱根登山鉄道自社地紋の金額式千切り軟券で、こちらは発駅記入式どころか、発駅を記入する欄がなくなっています。案内所の方に拠れば、この様式が最新の様式だそうです。
発駅の記載を省略した理由は定かではありませんが、同社では現金による旅客の場合は整理券を発行していますので、整理券を併用することで、発駅の記載が省略されていても実害はないものと思われます。


   


裏面です。

今まで御紹介の券同様に料金機対応で金額の表記がありますが、今までの券とは少々記載方法が異なっています。


   


前々回御紹介した730円券の裏面の再掲です。

発駅の記載のない新券は「〇〇〇円 箱根登山バス」となっていますが、発駅欄のある旧券ですと、「〇〇〇 箱根登山」と「円」および「バス」が追記された形になっています。

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箱根登山バス 湯本駅発行390円区間ゆきバス乗車券

平成29年6月に、前回エントリーの730円券と同時に箱根登山バス湯本駅で購入した、390円区間ゆき路線バス用乗車券です。


   


肌色箱根登山鉄道自社地紋の金額式千切り軟券で、こちらは発駅記入式となっています。

発駅が記入式となっている以外は前回エントリーの730円区間ゆきの乗車券と同様式となっています。


   


裏面です。

やはり料金機対応となっていて、裏面にも金額の表記があります。


駅名常備式の券の需要が減ってきているので、売切った口座から駅名補充式の券に切替えているようですが、切り替えはこれで終わりではないようです。

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箱根登山バス 湯本駅発行730円区間ゆきバス乗車券

平成29年6月に、箱根登山バス湯本駅(箱根登山鉄道箱根湯本駅前)で発行された、金額式の路線バス用乗車券です。


   


肌色箱根登山鉄道自社地紋の金額式千切り軟券です。

同社では主要な停留所で路線バスの乗車券を発売しておりますが、同社ではPASMOやSuicaによる運賃の支払いができるようになっていることと、観光路線については小田急電鉄の箱根フリーパスが使用できることで、予め乗車券を購入して乗車する旅客は皆無に等しい状況であり、敢えて乗車券を発売している理由はあまり無いように感じます。


発停留所名が印刷された常備券となっておりますが、なぜか発行箇所名は記入式となっており、この券を湯本駅以外で発売することもあまりなさそうですので、理由が良く分かりません。


   


裏面です。

料金機対応として金額が印刷されていますが、発駅名の表記はありません。

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アルピコ交通 茅野駅から80円区間ゆき乗車券

日付がありませんが、本年3月にアルピコ交通茅野駅前案内所で発行された、茅野駅から80円区間ゆきの片道乗車券です。


   


緑色ALPOCO自社地紋のB型千切り軟券で、発駅記入式の金額式券となっています。題字部分には「アルピコ交通乗車券」と記載されています。

アルピコ交通は長野県松本市に本社を持つ松本電気鉄道が母体の交通企業で、子会社であった諏訪地域の諏訪バスおよび長野地区の川中島バスを吸収合併してアルピコグループを形成しています。


   


裏面です。

ALPICO GROUP(アルピコグループ)と記載されている下に「諏訪バス株式会社」と印刷され、その上から社名を隠すように黒い線が印刷されています。

表面を見るとアルピコ交通となってからの券面となっていますが、裏面は諏訪バス時代のままとなっており、一種のミス券であると思われます。

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岩手県北バス 盛岡駅前バス案内所発行 460円区間まで片道乗車券

平成27年10月に岩手県北バス盛岡駅前バス案内所で発行された、460円区間までの片道乗車券です。


   


緑色岩手県北バス自社地紋のB型金額式大人・小児用券で、日本交通印刷で調製されたものです。
金額式券の表記として「〇〇〇円区間ゆき」というものは一般的いよく見かけますが、「〇〇〇円区間まで」という表記のものは少数派のように感じます。

発停留所名は記入式となっていますが、界隈では硬券の乗車券を発行していないからなのでしょうか、特に記入はされていないようです。


   


裏面です。
運賃箱対応で金額のみ印刷されており、発停留所名や発行箇所名を記入する欄はありません。


同社では最近まで相互式の乗車券も存在していましたが、消費税改定時ごろに金額式券に統一されてしまったようです。

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