鹿島鉄道の補片・補往

前回に引き続き、今回は鹿島鉄道の補片および補往をご紹介いたします。

images(表) images(裏)

これは常陸小川駅発行の補片です。JPR青地紋で、紙質はかなりペラペラの薄いものです。
写真の券は発行日の年号がまだ昭和のままである券ですが、少し経つと「昭和」の券は売り払ってしまい、昨年の冬ごろから、年号が平成の券になったようです。
裏面の案内を見てみますと未だに「国鉄線」という表記があり、少なくとも20年以上前から設備されていたものの残党であることが伺えます。
写真ではわかりにくいですが、どちらも報告片である「乙片」との境界線には点線のような印刷がありますが実際ににはミシン目はついておらず、報告片はハサミを使用して切断します。

images(表) images(裏)

これは鉾田駅発行の補片です。発行日の年号が「平成」になってからのもので、裏面案内の中の国鉄線の表記が「旅客鉄道会社線」に改められています。
実際に私が乗車した券ですが、着駅の神田の「神」の字に「示申」という旧字体のスタンプが使用されていて、なかなか味わいのある仕上がり(?)となっています。

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最後は常陸小川駅発行の補往です。日本交通印刷製のBJR地紋で、裏面には案内はまったく印刷されていません。紙質はかなり厚くしっかりとしています。
なぜか社名を表す「鹿島鉄道」の文字間隔のバランスが悪く「鹿    島 鉄  道」となっています。また、「往路(ゆき)用」の券にも運賃を記入する欄が存在する、ちょっと「不思議」な券になっています。

これらの補片・補往はJR東日本との連絡運輸設定駅から石岡駅で乗換え、JR線への連絡乗車券としか売れない規則があるようで、社線内完結としては発行不可となっていたようです。

このほか、出札補充券も存在し、こちらの方は社線内完結でも発行することができましたが、平成17年の秋ごろには本社に返納されてしまったようで、末期には存在していなかったようです。

 

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