同和鉱業片上鉄道 硬券乗車券

平成3(1991)年6月30日を以って廃止された、同和鉱業片上鉄道にあった、不思議な様式の自社完結の硬券乗車券です。

   images (表)    images (裏)

昭和45年に和気駅にて発行された、30円区間の乗車券です。
金額式のようではありますが、一瞬目を疑ってしまうような様式で、「和気から」という発駅表示は一般式のようでもあり、両端の着駅が表示されているところは両矢式のようでもあり、なんともカテゴリーのわからないレイアウトです。
恐らく、日本全国見廻しても、こんな特異な様式は存在しないのではないかと思われます。

   images (末期大人・小児券)  images (末期大人・小児券)

昭和62年に訪れた際には変な様式の券は既に無く、社内完結の乗車券は金額式券になっており、面白味(?)はなくなっていました。

   images (国鉄連絡券)

一方、国鉄への連絡乗車券は一般式となっており、誰が見てもすぐに判別できる様式です。
上り方面の隣駅である吉永駅ゆきの連絡乗車券ですが、下り方面の隣駅である熊山駅は同一運賃帯ではあり、熊山駅ゆきの常備券もあるとすれば別々に設備されていたことになります。
国鉄連絡券こそ、「熊山 ← 和気 → 吉永」とした方が合理的なような気がしますが、いかがでしょうか?

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