東京印刷場 準常備連続乗車券の有効日数

昭和59年に国鉄東京印刷場が発行した硬券見本帳に掲載されている小児用準常備連続乗車券です。

   images (表)  images (裏)

川崎駅発行の東京山手線内折り返し用となっており、「(甲の1)」片は川崎駅から東京山手線内入口駅である品川駅までの常備式で、「(甲の2)」片は東京山手線内からの補充式となっています。

この券は補充式であるにも拘らず、予め有効期間が「3日間有効」と印刷されています。
これは当時、東京山手線内からの101km以上200㎞以下の片道乗車券の有効期間が2日間であったため、連続乗車券として発行する場合は甲の1と2片の有効期間を合算した3日間となることが理由であったと考えられます。

   images (三河島駅発行準常備連続乗車券)

しかし、必ずしも東京山手線内折り返しの準常備連絡券の有効期間が予め印刷されていると言うわけではなく、常磐線の三河島駅発行のもののように、有効期間がブランクになっているものもありました。

これは、東海道線と違い、常磐線には国鉄自動車線との乗換駅が存在し、鉄道と自動車線を跨って発売される片道乗車券については、たとえ東京山手線内発の片道乗車券であっても有効日数を1日加算して3日間有効となるため、自動車線に跨る連続乗車券として発売した場合、有効期間が4日間になることへの対応であるものと思われます。

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