青函連絡船 自動車等航送切符

函館駅発行の青函連絡船用自動車等航送切符です。
青函連絡船は民間の自動車フェリーに対抗して、1967(昭和42)年から自動車(乗用車)航送を開始しています。当初は、プロムナードデッキ後部に6台の乗用車を野天様態で積載していたようですが、1971(昭和46)年からはデッキを拡張して12台積載することが可能になっています。

   images (表)  images (裏)

左側が運転者用の券で、運転者氏名・航送日・便名・自動車登録番号・自動車定員・実際乗車人員などを書くようになっており、購入する際には窓口に自動車者検証を提示し、車両の確認をしながらの購入でした。
右側は同乗者用の券で、航送日・便名・実際乗車人員などを書くようになっていました。
同乗者が居なかったために斜線で消されておりますが、この券は比較的初期のもののようで、末期には規程が変わり、同乗者用券と実際乗車人員欄は廃止されているようです。

航送料金は運転者1名の運賃を含んだ料金で車両の全長別に区分が決められており、当時の料金で全長3mまでの乗用車が片道4,200円(往復の場合の復路3,780円)、4mまでの乗用車が片道5,800円(往復の場合の復路5,220円)、5mまでの乗用車が片道7,000円(往復の場合の復路6,300円)となっており、往復購入の場合には復路分は1割引となっていました。
料金は改定されても、この考え方は最後まで変わらなかったようです。

我が家の自動車は確か全長4.7mくらいだったと思いますが、だいたい乗用車というものは平均的にそれくらいの長さですので、3m以下の車ってどんなものだったのでしょう。
ちなみに、「小さいなぁ…」と思えるドイツのベンツAクラスで3.8m、インドのタタが出した世界最小の車「ナノ」で3.1mだそうです。

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