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士幌線 バス代行区間の乗車券 (~その1)

JR化寸前の昭和62年3月、士幌線(帯広駅~十勝三股駅間)が廃止されました。


この路線の特徴はいくつかありますが、きっぷの世界ではなんと言っても糠平駅~十勝三股駅間のバス代行区間でしょう。


これは、同区間が過疎化のために大変利用客が少なく、末期には1日の乗客平均が6名という状況にあり、当時の国鉄は昭和53年12月に「部分運休」とし、代行バスを運行させました。しかし、運賃は鉄道の運賃を適用したため、通常の運賃計算が適用されています。



   



当時の列車についていたサボです。大変不鮮明で申し訳ないのですが、訪問した際にオートフォーカスのカメラで撮影した写真を掲載します。目を凝らして見ますと、「帯広十勝三股」の下に、「(糠平~十勝三股間 国鉄代行バス)」と書かれています。



   



糠平駅に列車が到着すると、ここで列車を降り、駅前から発車する代行バスに乗り換えです。



   



糠平駅に到着している代行バスです。


地元の「上士幌タクシー」というタクシー会社が運行を委託されていました。


訪問したときは夏休みでしたので観光客が多く、写真のようなマイクロバスによる運行でしたが、日によっては乗客数に応じてワンボックスカーや乗用車型のタクシー車両が使用されたと言います。



   



昭和61年9月に糠平駅で発行された、十勝三股駅ゆきの片道乗車券です。


帯広方面の萩ヶ岡駅と同運賃帯であったため、矢印式券として設備されていました。これを見る限り、同区間が通常の鉄道運賃で計算されていたことがわかります。

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