JR東日本 小田原駅発行吉原ゆき相互式乗車券

JR化まもない昭和63年8月に小田原駅で発行された、吉原ゆきの片道乗車券です。


   


桃色こくてつ地紋のB型券で、東京印刷場で調製されたものです。
JR民営化から1年間は準備期間としてこくてつ地紋の使用が認められており、この券は民営化の際に設備されたものと思われます。


小田原~吉原間は営業キロ57.4kmであり、現在は950円となっています。当時は消費税というものがありませんでしたから、運賃本体価格900円のみとなっていますが、現在は消費税が5%加算されますので、900円 x 1.05 = 945円となり、切り上げで950円になっています。

57.4kmと言いますと発売当日限り有効・下車前途無効の「近距離きっぷ」に当たるため、券売機であれば金額式券で充分のような感じがしますが、当該区間は小田原~熱海間がJR東日本・熱海~吉原間がJR東海という他社連結の乗車券となるため、運賃配分の関係から相互式券として設備されたものと思われます。


逆に、JR東海からJR東日本への近距離の他社連結券は一般式が用いられており、会社の考え方によって乗車券の様式はバラバラだったように思います。

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