JR直営の印刷場名は国鉄時代の印刷場名を使用します。
10年以上前に御紹介した券も再度御紹介しようかと思います。
古紙蒐集雑記帖
こどもてつどう でんしゃごっこきっぷセット ~その3
1回連載をパスさせていただいちゃいましたが、「こどもてつどう でんしゃごっこきっぷセット」に戻ろうと思います。
今回御紹介致しますのは2セット目の券になります。
こちらのセットは漢字の「東日本こども鉄道大宮」駅ではなくひらがなの「東日本こども鉄道おおみや」駅となります。
それでは仔細を見て参りましょう。
セット1枚目の券は「おおみや」駅の入場券になります。
白色無地紋B型大人・小児用の券で、やはり東京印刷場の様式に準じています。
大宮駅の券は手元にございませんので、平成元年11月に発行された、上野駅の「本物」の券を図示いたします。「普通入場券」のところが「記念入場券」となっている以外は様式としてほぼ同一ですので、この様式がプロトタイプとなったことは間違いないでしょう。
裏面です。これかの券はすべて券番が「0001」となっています。
セット2枚目の券は「おおみや」駅から東京山手線内ゆきの片道乗車券になります。
青色こくてつ地紋のA型一般式大人・小児用券となっています。やはり東京印刷場で調製された券とよく似ています。
A型の青色券ではありますが、「発売当日限り有効 下車前途無効」となっています。
当然同じ区間の券は持ち合わせておりませんが、昭和56年12月に塩山駅で発行された、東京山手線内ゆきの片道乗車券を図示いたしました。
おそらく、この様式の券がプロトタイプなのだと思われます。
裏面も結構忠実に再現されています。
実物の券はこのような感じになっているので、いかに忠実かがお分かりいただけるかと思います。
では最後にセット3枚目の券を見てみましょう。
桃色こくてつ地紋のA型大人専用特急券です。やはり東京印刷場で調製された券に準じていますが、プロトタイプとなる券が見当たりません。
昭和55年2月に行川アイランド駅で発行された自由席特急券ですが、一番これがプロトタイプとして近いのではと思います。
さて、台紙に券が装填された写真を仔細に見ますと、1枚目の入場券が2枚重なっているように見えます。
どうなっているのか、出してみました。
なんと、「肩たたき券」というものが入っていました。名前を記入する欄があり、全くの「お遊び」ですが、よくよく見ると桃色PJRてつどう地紋の券紙に印刷されている優れモノでした!
裏面はこんな感じです。
というわけで、次回3セット目の券を御紹介したいと思います。