東武鉄道 志木駅発行 下板橋ゆき片道乗車券

日付が不鮮明ですが、1969(昭和44)年3月、東武鉄道東上線志木駅で発行された、下板橋ゆきの片道乗車券です。


   

不鮮明ではありますが、黄色東武鉄道とぶてつ自社地紋のB型一般式大人・小児用券で、系列の足利印刷で調整されたものです。
当時の鉄道旅客運賃・料金は、戦後の3等級制から1960(昭和35)年7月1日施行の改定で2等級制となり、この券が発行された1969(昭和44)年5月10日の改定でモノクラス制となっておりますので、等級制末期の券であるということになります。

現在では同社の近距離用乗車券は金額式が主流ですが、御紹介の券のように営業キロが15.1kmしかない区間の乗車券でも一般式の常備券となっており、設備されていた口座数はそれなりに多かったのではないかと考えます。


   

裏面です。券番の他、通用発売当日限りおよび下車前途無効の文言および⑤(◯5)という循環番号があります。

ところで、最近は改札での入鋏はパンチからスタンパーに替わってしまってどの駅も同じような感じになってしまっていますが、志木駅のパンチの型(鋏痕)が、国鉄では東京駅のみに設定されていた特殊鋏痕と呼ばれるものと同一であったことに驚きます。

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